小選挙区制を維持するのであれば、首相公選制を考えるべき | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私は、かねがね小選挙区制を止めて中選挙区制に戻すべきではないか、と主張してきた。


しかし、国民世論が小選挙区制の廃止を求めるようにならない限り、小選挙区制で当選してきた国会議員が自らの首を絞めるようなことを言い出すはずがない。

現職の国会議員は実質的に自分に不利になることはあれこれ理由を付けて潰しにかかる。

それこそ、革命的な地殻変動が起きない限り、選挙制度の抜本改革など出来っこない。


ということで、当分の間、中選挙区制議論は封印することにした。


と言って、現状のままでいいはずがない。


小選挙区制選挙を後10年、20年続けたら、中選挙区制度で当選してきた古手の国会議員は引退して、小選挙区という狭い地域から選出された地域代表みたいな国会議員ばかりになってしまうのではないか。

選挙には強いかも知れないが、八方美人的な政治家ばかりで、とても国家経営の責任など担う力のない国会議員ばかりになったら大変だ。

政治家の中の真のリーダーを養成する仕組みを作っておかないと、足の引っ張り合いで有為な人材が潰されてしまうかも知れない。


そう考えあぐねていたところだった。


家に帰って手紙を整理していたら、かつて私の法律事務所に勤務していた若い弁護士から、首相公選にすべきではないか、という趣旨の手紙が届いていた。


うん、そうだ。

衆議院の憲法調査会で一度はお蔵入りさせた議論だが、小選挙区制を維持するのであれば首相公選ぐらいやらないと駄目だ。

一国の総理大臣を選ぶのにまったく国民全体の意向を反映する道がない、というのは如何にも歪だ。

そうだ、そうだ、首相公選だ。

小選挙区制なら首相公選だ。


そういう思いが沸々と湧いてきた。


詳細設計は全く出来ていないが、日本の混迷を拓いていくための新しい政治目標は、実現不可能な中選挙区制や一院制よりも首相公選だという気がしてきた。

是非、皆さんのご意見をお伺いしたい。

よろしく。