予備選挙を経て選ばれた方なら心配ないと思うが、単なる書類審査や面接の結果で選ばれた方の場合は、特に演説の仕方を練習される必要がある。
どこの会場に行っても挨拶が求められる。
沢山言いたいことがある方は、話し始めたら止まらなくなることがある。
あれも言いたい、これも言いたい。話すことが大事な仕事のように錯覚してしまう。
むしろこういう人は、話をしないことを目標にしたらいい。
何か他人様とは違ったところがある、くらいな印象を残せば十分である。
何も話すことがない人は、どうするか。
さっさと選挙の場から離れることである。
さて、話をする場合は、3分間で大事な話をすることを心がけられたらいい。
そのためには、話す内容は3点だけに限定すること。
中味のない話でも、大きな声で話せば元気がいいと思われる。
大きな声で話すためには、しっかり息を吸い込んでゆっくり話すことが必要になる。
もっとも3分間で大事な話を立て板に水のような調子で喋る、という独特の技が求められることもあるので、まあ緩急自在に話が出来るように練習されることだ。
3分間スピーチは、選挙の候補者でなくとも役に立つ。
官房長官に就任した枝野氏は、3分間スピーチの天才だろうと思う。
中味は今一のところがあるが、あの切り返しのスピードの速さは並大抵のものではない。
もっとも、新しく公募で候補者に選ばれた方にはああいうタイプの3分間スピーチはお勧めしない。
念のため。