これから始まる力較べ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

誰が一番の力持ちか、いよいよ分かるときが来た。


高速道路の新料金体系の見直し問題で前原国土交通大臣が小沢氏に対して叛旗を翻した。

私には、そう見える。

鳩山内閣の閣僚として総理と官房長官の了解を得て決定した方針を党の幹事長からの申し入れだからといって簡単に引っ込めることなどは絶対にしない、したくない、というアッピールである。


いよいよ小沢氏との本当の力較べをするときが来た、という証拠である。


これで小沢氏が引っ込めば、小沢氏が今権力の座から滑り落ちそうな際どい状況に追い込まれてきていることが分かる。

小沢氏の神通力が効かなくなっている、面と向かって小沢氏に対抗する勢力が民主党の中で大きくなっている、というサインである。


やはり参議院選挙の候補者選びで小沢氏が強権を振るってきたことが、敵を増やしたのであろう。

秘書の政治資金規正法違反事件がじわじわと小沢包囲網を強くしてきたのであろう。

小沢氏自身の不起訴問題も相当厳しい局面を迎えつつあるようだ。


鳩山総理と小沢幹事長が一蓮托生の関係にあることは明らかだが、鳩山総理が総理としては失格だということは今やほとんどの人の共通理解になっている。

先を読む人たちは、鳩山総理や小沢幹事長にしっかり物を言ってきたかがいずれ問われる時が来ることを知っている。


最近の仙石氏の発言振り、菅副総理の言動には、そこはかとなくそんなニュアンスが漂っている。


その極め付けが、今日の前原国土交通大臣の記者会見である。

「内閣としては、6月に実施する高速道路の新料金体系の見直しはしない、国会がお決めになることだから、後は国会の審議を通じて検討させていただく。」

小沢氏に対する決定的な挑戦カードを、よく切ったものだ。


自民党はすでに融解過程に入っているが、民主党でも新しいステージに向けての胎動が始まったようだ。