心配なのは歴史が忘れられていくこと、という表題は秀逸 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

思わずぐっと来た。


今日は、天皇陛下ご即位20年の記念式典が行われる。

式典に先立って昨日天皇陛下の記者会見が行われた。


今日の天皇が、まさに平和を志向する日本国民の統合の象徴であることを端的に示すようなお言葉であった。

様々な雑音が聞こえるなかで、天皇のお言葉は、いつも聞く者の心に沁み透るような、荘重な響きを持って語られる。

一つ一つのお言葉をかみしめるように、あたかも詩を詠われるようである。


その天皇のお言葉をもっとも正しく伝えていたのは、今朝の朝日新聞の見出しである。

「心配なのは、歴史が忘れられていくこと」


この言葉は、深い。

日本の将来への心配を問われ、陛下は、

「私がむしろ心配なのは、次第に過去の歴史がわすれられていくのではないかということです。」「昭和の60有余年は様々な教訓をあたえてくれます。過去の歴史的事実を十分に知って、未来に備えることが大切と思います。」

そうお答えになられたようだ。


皇后美智子さまは、

「陛下とともにこの国の人々の資質を信じ、これからも人々とともに歩んでいきたいと思います。」

そうお答えになられたようだ。


今日の朝日の見出しの付け方や天皇のお言葉の引用の仕方は、秀逸である。