心配なこと | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

こういうことを繰り返していると、政治家に対する信頼は低下する一方だろう。


谷垣さんが鳩山総理に対して批判的な質問をすると、あんたには言われたくない、と切り返す。

指摘されていることにまともに答えないで、質問者を非難して論点をすりかえる。

如何にも反論、反撃しているように見えるから、民主党の鳩山応援団はワーッと湧くが、おそらくテレビの視聴者は白けているだろう。


民主党も自民党も五十歩百歩だな。

そういう印象が国民には残ったはずだ。

いやはや。


巨大政党民主党で危険な動きが始まっている。

若い人の自由な言論を封殺し、国対の指揮下にがんじがらめにしようという動きである。

若い人に活躍の場を与えない。

若い人が徒党を組むのを未然に防ごうとしているようだ。


民主党の中で政調会が廃止された、ということがこんな風に組織を硬直化させ、人材を腐らせるのか、ということが如実に分かる。


君らが部会で発言するのは、まだ早い。

君らの仕事は、次の選挙に当選すること。

どうやらかつての自民党で流行った言葉のようだ。

小沢氏が自民党時代、若い国会議員にそう言っていた、という話を何人からも聞いた。


今、民主党の中で同じ言葉が公然と使われている。

行政刷新会議の事業仕分けのチームに当選1、2回生は参加させない、そう決まったようだ。

もったいないことだ。

その時々の時代の要請で国会に議席を得た人が自分の力を発揮するチャンスを貰えない。

新人に本当の専門的な力を持った人がいるかも知れないのに、その力を活用としない。


これでは、当選回数至上主義になってしまう。

当選回数が多い人が有能だ、という証拠はない。

与野党を問わず、若い人が切磋琢磨する場がどうしても必要だ。


巨大民主党が独裁専制主義に染められていくのが、本当に心配である。


(自民党でも、森元総理などは、君らの仕事は次の選挙に当選すること、とよく言われていた。

それが何度も選挙の洗礼を受けてきた人たちの共通の思いなのだろう。

しかし、何でも選挙、選挙と言われることには違和感がある。

だから、仕事オンリーの私などは時々反論したくなった。

その時々に自分に与えられた仕事に全力投球。

それが私の行き方だった。

たぶん民主党の若手議員の中にも私と同じような思いの人がいるはずだ。

なお、自民党では、部会での発言には、皆、寛容だった。)