若い人たちは素直だから、最初に言われたことを正しいと信じ込んで行動する。
一度刷り込まれると、これが先入観になって後からどんなことを言われてもなかなか修正がきかない。
本会議でのスタンディングオベーションが恒例になったようだ。
本当に感動したのならともかく、ただただ誰かに言いつけられて一斉に立ち上がり万雷の拍手を送る、などという光景は異常だ。
ロボットのような軍団が成立した、と心ある仲間が嘆いていた。
マンセー、マンセーと叫ぶ集団が登場した、これじゃどこかの国と一緒じゃないか。
そう嘆いている。
組織論から言えば、たしかに組織の構成員である以上組織の決定には従わなければならない。
しかし、箸の上げ下ろしまでチェックされるようになったのでは、新人国会議員はまるで子供扱いだ。
国会議員は、一人ひとりが国民の代表者である。
国権の最高機関として位置づけられている国会に所属する国会議員としての矜持を失って欲しくない。
自分自身のこれまでの歩みを自己否定するようなことになって欲しくない。
今のところ国会の本会議が学芸会のように映るのは、残念だ。