神奈川、静岡の参議院議員補欠選挙が終わった。
いずれも民主党の候補が当選した。
8月の衆議院選挙の直後であり、政権交代が実現したばかりのお祭り気分の中では、この結果は不思議ではない。
しかし、候補者の顔をよく見ると、当選者は今までの自民党の国会議員と同じ顔をしている。
一人は元官僚、もう一人は医師である。
これまでは自民党支持の有力な団体であった医師会が、今回は医師である候補者の方に乗ったと言われているから、候補者の本質には変わりがない、という証拠。
自民党から立候補してもなんら違和感のない人たちが、今は民主党の衣を着ている、ということのようである。
彼らがこれからどんな活動をするのか。
どんな活動をすることを期待されているのか。
実は、国会議員の仕事の上では何も期待されていない。
単なる投票マシーンの一部にさせられるだけ。
もっぱら選挙、選挙の毎日になるのではないか。
これでいいのだろうか、という声が上がり始めている。
それが端的に今回の選挙の投票率に現れているようだ。
30パーセントを切る投票率。
これは、政治そのものに対する不信感の現れだろう。
今回口を閉ざした、いわゆるサイレント・マジョリティーの人たちはこれからどうするのだろうか。
来年の参議院選挙、次の衆議院選挙にサイレント・マジョリティーの思いが爆発することになるのだろうか。
いよいよ今日から臨時国会である。