もう何年前になるだろうか。
長男と腕相撲をした。
誰とやっても負けなかった私が、長男の鋼のような腕をねじ伏せることができなかった。
まだ長男が高校生の頃だったろう。
あれから何度か挑戦したが、もう通用しない。
あの頃は次男や3男とはまだ勝負になったが、もう今はかなわないかも知れない。
5人の子供は、皆、それぞれに自分の道を歩み始めている。
子供達が親を超えようとしている。
その子供達が、お父さん、今度は何をするの、と聞いてくる。
もうそろそろ皆におんぶに抱っこだ、などと言っても信用しない。
また何かやるに違いない。
そう思っているようだ。
そう信じているようだ。
子供達の期待に背かないように頑張らなければならない。
いよいよ明日、第一線に復帰する。