いいことがどこにもない | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

衆議院選挙から丁度1ヶ月経った。

やはり日本は、お先真っ暗である。

いいことがない。


住宅ローン破産予備軍がわんさといる、という話だ。

サラリーマンの所得が伸びない。

共稼ぎ夫婦の片方がリストラにあい、返済計画が狂ってしまった、などという話を聞く。


社会の安定要素であった公務員層の生活も、日々厳しさが増しているようだ。


昨日地下鉄で小学校の同級生にぱったり出くわしたが、早く役所を辞めてよかった、現役の人たちは可哀想だ、公務員叩きが激しく、皆、自分の仕事に対するプライドや情熱を失い始めている。

そんな話を聞いた。


その一方で、若い人たちの収入が増えたという話も聞かない。


今年の暮れにかけて企業の倒産が激増しそうだ。

国内の過剰労働力、潜在失業者の数が600万人を超える、という話があったが、政権交代に伴ってこれまでの緊急経済対策もすべて見直し、ということになれば、企業の事業意欲が萎えることは必至。

企業の倒産、解雇の不安が私たちを取り巻いている。


いいことがどこにもない。


無駄は潤滑油の役割を果たすことがある。

ギリギリまで無駄を省くと、かえって動かなくなってしまうことがある。

そういうことに気が付かないコストカッターたちが競い合って予算の削減競争をするという。

愚かなことである。

木を見て森を見ない、ということになりかねない。


と言って、野党に転落した自民党にはもはや何を期待しても、無駄。

民主党にはそもそも期待するのが、無理。

無駄と無理との競争では、本当に、どこを向いてもいいことがない。


いやはや。