衆議院選挙から丁度1ヶ月経った。
やはり日本は、お先真っ暗である。
いいことがない。
住宅ローン破産予備軍がわんさといる、という話だ。
サラリーマンの所得が伸びない。
共稼ぎ夫婦の片方がリストラにあい、返済計画が狂ってしまった、などという話を聞く。
社会の安定要素であった公務員層の生活も、日々厳しさが増しているようだ。
昨日地下鉄で小学校の同級生にぱったり出くわしたが、早く役所を辞めてよかった、現役の人たちは可哀想だ、公務員叩きが激しく、皆、自分の仕事に対するプライドや情熱を失い始めている。
そんな話を聞いた。
その一方で、若い人たちの収入が増えたという話も聞かない。
今年の暮れにかけて企業の倒産が激増しそうだ。
国内の過剰労働力、潜在失業者の数が600万人を超える、という話があったが、政権交代に伴ってこれまでの緊急経済対策もすべて見直し、ということになれば、企業の事業意欲が萎えることは必至。
企業の倒産、解雇の不安が私たちを取り巻いている。
いいことがどこにもない。
無駄は潤滑油の役割を果たすことがある。
ギリギリまで無駄を省くと、かえって動かなくなってしまうことがある。
そういうことに気が付かないコストカッターたちが競い合って予算の削減競争をするという。
愚かなことである。
木を見て森を見ない、ということになりかねない。
と言って、野党に転落した自民党にはもはや何を期待しても、無駄。
民主党にはそもそも期待するのが、無理。
無駄と無理との競争では、本当に、どこを向いてもいいことがない。
いやはや。