私のブログを何度も読み返した、という読者の方がいた。
ありがたいことである。
何度も何度も書いては消し、消しては書いた一文である。
このくらい丁寧に読んでいただければ、本望だ。
政治の知恵、というところに共感していただいた。
これまではあまり知恵、ということには皆さん関心がなかったようだ。
しかし、知恵のあるなしで結論が大きく変わってくるのだから、私たちは知恵を大事にしたい。
ところで、自民党の知恵者は、誰か。
まずは、与謝野さんを挙げる人が多いだろう。
私にも異存はない。
さて、その次は誰か。
私は、伊吹文明さんではないかと思っている。
いぶし銀みたいな味がする。
度派手ではないが、ものの見方が的確だ。
説明能力も高い。
この人も、軍師の類だ。
さてその次は、と聞かれると困る。
如何にもこの人は知恵が働くな、と見える人はそんなに多くない。
え、そんなこと出来るの、と思わせるような解決法を提示する力を秘めているのが知恵者。
固定観念に凝り固まっている教条的な人からは、およそ知恵は産まれないだろう。
柔軟な発想が出来ること、豊富な経験に基づいて的確な判断ができること、最低限この二つの要素が必要だ。
すでに参議院議員を辞めてしまったが、竹中平蔵氏は明らかに知恵者であり、軍師だった。
どんな質問にも耐えうる、類稀な説明能力の持ち主だった。
私は竹中氏を欠いたために小泉改革がグズグズになった、と思っている。
さて、舛添氏は、どうか。
豊富なアイデアの持ち主だが、それでも知恵者ではない。
勿論、軍師でもない。
知恵者と呼ばれるようになるためには、もう少し枯れなければならない。
ギラギラと脂ぎったところを見せていると、軍師ではないことがすぐ分かる。
まあ、知恵者や軍師の数が多くても困ることが多いだろう。
要は、知恵のある者を活用できるか、ということだ。
麻生総理は、かなり強運の持ち主のようだ。
お友達は閣外に去っても、大事な知恵者はちゃんと閣内で頑張っている。
最近は、河村官房長官が自民党の知恵者の仲間入りをしたようだ。
いいことである。