自分がかつてどんな主張をしていたのか、すっかり忘れていた。
大体は辻褄が合っているのだが、極端なケースを思い浮かべてこれはまずい、と思い、変説することがある。
4年前には、そうだ、と頷いていたことが、現時点では、さすがにそれはどうか、と思うことがある。
それが端的に現れたのが子ども手当ての問題だ。
スケールが大きくなると問題が顕在化する。
意識改革のための問題提起に止まるときは、余り問題の所在が明確化しない。
うん。いいんじゃない。
そんな軽い気持ちで賛意を表明したりする。
ところが、これが本当に検討の対象となり、公平性を確保するために支給の対象を拡大したりすると、途端に財源問題にぶち当たり挫折する。
変説だ。
変節だ。
と、批判されることになる。
財政当局は、こうした事態を想定して、どんな政策提言についてもなかなかうんと言わない。
こ憎たらしい理屈を捏ね回して、新奇な政策提言を排除しようとする。
どうやら自民党の若手議員の政策提言を民主党が本気でそのまま取り入れてしまった、というのが真相に近いようだ。
筋は悪くないが、しかし、もう一工夫も二工夫も必要だ、というのが最終的な落としどころになりそうである。
いやはや。
まあ、民主党さん、本気ですか、という私の問いかけ自体は間違っていないようだ。
それにしても、思わず汗が流れてきた。