日本人も外国に行けば外国人 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

入管法の改正について懸念を示されている方々が、私のブログの読者になっていただいております。

今回の入管法改正の意義について先般簡単に言及しましたが、どうやら歴史的事実については共通の理解に達しているようですが、それでも在日の方々に対する不信感が拭えないようです。


地域によっては在日特権、みたいなものがあるために、特に排外的な感情が強くなるのでしょうか。


私は、犯罪を生みやすい環境や日本の治安の悪化に繋がりやすい環境は出来るだけ速やかになくしていかなければならないと思っております。

しかし、一部の方の在日に対する悪感情の吐露の仕方を拝見していると、些か度を過ぎており、問題の指摘の仕方も全体としてフェアではないように思います。


ここは、頭の切り替えが必要な時。

私は、そう思っております。


日本人も、外国に行けば外国人です。

日本人だからといって、学校への進学を拒絶されたり、飲食店や公共に場所への出入りを制限されては、たまりません。

まして、敵性外国人だと決めつけられて、外国人収容所などに強制収容されたりしたらとんでもありません。

海外で活動する日本人を守るためにも、日本に滞在する外国人に対する扱いを国際的なルールに合わせて法律で定めておく。

これが重要です。


どの程度の方が知っておられるか分かりませんが、国連憲章では現在でも日本は連合国の敵国として位置づけられております。

この国連憲章を根拠に、日本人が敵性外国人として外国で不当な取り扱いを受けることがないようにしなければならない。


私は、そう思っております。


現在は、毎年1600万人程度の日本人が海外に出て行く時代になっております。

そして、海外からは、毎年900万人以上の外国人が日本に来られます。

3ヶ月以上日本に滞在する外国人の数が既に200万人を超える時代になっています。

これから国際化が進展すれば、その数はさらに増えていきます。

新しい時代を迎えているからこそ、新しい入管法のルールを作ろうとしているのです。

細部についてはなお足りないところがあるでしょうが、大筋はいい。


私は、そう思って、修正部分を含めて今回の入管法改正を支持しております。