ゾクゾクッとするような展開/一院制へ始動 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

おはようございます。


昨日は、待ちに待った党首討論が行われました。

しかし、どうも批判合戦、非難合戦に終わってしまい、私が期待していたような展開にはならなかったようです。

私は、二人の口から、

「この国難に共同して対処していこうではないか。小事は捨て、共に大事を成し遂げようではないか。」

そういう言葉が発せられるのを待っておりました。


鳩山代表は、あの目の大きさとは異なり、小さな事に拘りすぎです。

大局を見通し、大事に臨む。

その大らかさが必要です。


野次が目障り、耳障りだったようです。

品が良くないですね。

暴力を振るうような人はさすがに今の国会議員にはいないようですが、余り質は良くない。

今の国会には一流の紳士は出てこられない、ということでしょうか。


その一方で、ゾクゾクッとするようなことがありました。

自民党の党改革実行本部の選挙制度改革・定数問題小委員会でのことです。


これが本当に自民党の公約、マニフェストに採用されることになれば、自民党もまだまだ捨てたものではない、きっと大きな雪崩がここから起きるはずだ。

そう思えるくらい、私には大きな出来事でした。


国会の機能不全を解消していくために、衆議院と参議院を統合し、国会議員の定数を500とする。

当面、衆議院の比例区の定数を大幅に削減し、衆議院と参議院の国会議員の定数がほぼ同数になったときに対等合併する。

憲法改正のテーマは、当面国会に関する条項に絞り、国民の投票で二院制から一院制に移行する。

衆議院の定数削減は、次の次の選挙からとする。


村田吉隆委員長の私案です。

国対筆頭副委員長の提案ですから、重要です。

様々な意見、様々な利害を考慮しながら、これぞ、という提案を、これしかない、というタイミングで提案しているのですから、これは重い。


凄いのは、出席している参議院議員も基本的に全員が村田私案に賛意を表明したことです。


参議院議員の数も多すぎる。

衆議院議員と参議院議員が同じような選挙で選ばれているのは、おかしい。

衆議院と参議院で同じ内容の所信表明演説が行われている。一本化すべきだ。

大臣の委員会出席が義務づけられているため、参議院の委員会が開かれると衆議院の委員会が開催できない。

国会会期中は大臣が外交日程をこなすことが難しく、重要な国際会議にも出席できない。

非常時に対処できる体制に国会がなっていない。


様々な理由がありますが、今度の選挙で国会改革が主要なテーマになり、二院制から一院制への動きが正式に自民党の公約に織り込まれれば、いつかは必ず実現することになります。

不可能と思えたことが実現する道が、ついに開けてきた。

これは、私にとっては夢のような出来事です。


参議院議員が反対するだろうから、できっこない。

出来ないことを最初から掲げたのでは絶対に前へ進まないから、とりあえずこの程度にしておこう。


自分の本当の思いは棚上げして、妥協的な憲法改正案を提案してきましたが、これで突破口が見えてきました。

これこそが、私が念願してきた憲法改正への本道です。


党首討論よりもこっちの議論の方が何倍も面白い。

乞う、ご期待。

さあ、これが自民党の新しいマニフェストになるかどうか。