街の風景 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

池袋の街を歩く。

今日も人が多い。

20代、30代と思われる若者が連れ立って歩いている。

彼らの表情からは、生活不安、将来に対する若者の不安を読み取ることは出来ない。


駅頭に出てもそうだ。

法人会や商工会の新年会に出ても、景気が悪い、大変だ、と皆一通りの挨拶を繰り返すが、本当の悲壮感を漂わす人は一人もいない。


元気だからこそ外に出、様々な会合に出席するのだろうが、結構、皆強かそうだ。

新聞が報道するほどには、まだ国民の消費意欲は減退していない。

勿論デパートの食堂街で店舗を閉じたところがある、相変わらずテナント募集の看板がかかったままのビルが散在する、商工会や法人会、自動車整備振興会の会員数が減少している、など日本の経済の低迷を端的に示す事象も現れているが、それでも総体としては私の地元や周辺の地域は元気だ。


本当に生活が苦しくなると、人は下を向いて歩くようになる。

目つきも段々悪くなる。

そういうものだ。

何か落とし物が落ちていないか物色するような視線になるか、あるいは、気力を失ったうつろな視線になるか。

しかし、幸い私の地元では、これまでそういう人に出くわしたことがない。


最近、イヤホンを垂れ下げながら歩く人が多いのに驚く。

電車の車両の中で立ちながら、携帯電話のゲームに興じているサラリーマン風の人も多い。

これが東京の巷で見かける風景である。


車に乗っていたのでは、分からないことだ。


早川さん、電車で通勤ですか。

あれ、これからどこに行くんですか。

コートは、着ないのですか。


そう聞かれることも多い。

昨日、なぜ渡辺さんについていかないのよ、とわざわざマイクを持つ私に近づいて話をした中年の女性は、10数年前から駅頭で私の姿を見かけてきた、というホントのおばちゃんである。


井戸端会議で国会や政治のことを声高に話しているだろう、普通のおばちゃん。

私は、こういうおばちゃんの声は、しっかり聞かなければならないと思っている。


これが私も周りの街の風景だ。