一歩だけ前を歩くのが私の仕事 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

昨年を一文字で表すと「変」。

さて、今年を表現するキーワードは何か。


昨日の朝霞青年会議所の新春賀詞交歓会で、挨拶した。

「変」の上に「大」が付く年になる。

『大変な時代』を迎えた。


経済も政治も大激動に見舞われる年、そういう認識が一日一日強まっている。

『危機と闘う』という言葉が今ほど相応しい時代はない。

13日に発足する「危機と戦う!! セーフティネット政策勉強会」について多くの皆さんから激励を頂いた。

心から感謝したい。


もう名前が上がった議員についてどんな発言をされてきたのかを調べて報告して下さる方がおられる。

改めて各議員のこれまでの活動ぶりやその知見の豊かさを知ることが出来た。


何かが生まれそうだ、何かが出来そうだ。

そんな予感がする。

難しい時代だからこそ、本物の力を持った人が正面に立って私たち凡俗を引っ張っていって貰わなければならない。


私の役割は、これで7割方終わった。


ほんの一歩だけ人の先を行く。

これがどうやら私の役割のようだ。


私が問題提起をして、後は専門家が地道に議論を重ね結論を導き出す。

時々議論が錯綜して方向性が見えなくなったり、論争になりかけたときに、必要に応じて議論の道筋を整理するための発言をする、それがどうも一番私に向いている。


かつて弁護士会で法律事務所の法人化を提唱したときがそうだった。

自ら率先して事務局の法人化のための会社を設立してその代表者に就任し、その営業許可を巡って東京弁護士会の常議員会で2年にわたっての大議論を巻き起こしたことがある。


東京弁護士会の中の若手弁護士の政策団体である法友全期会の代表幹事に就任して、当番弁護士制度提唱の片棒を担いだこともある。

東京弁護士会の副会長に就任したときに、役員有給制を提唱し、実現したこともある。


国会に来てからは、耐震偽装問題対策検討ワーキングチームとして建築基準法等の改正、特定住宅瑕疵担保責任制度の創設を導く牽引力になった。

昨年の通常国会では、オウム犯罪被害者支援法の制定を実現した。


言い出しっぺは、私。

しかし、これを仕上げるのは、実は、表には名前を出さない有能な同僚や後輩達。


法律事務所の法人化は、10年後に実現。

当番弁護士制度は、その後全国弁護士会に普及し、ついには被疑者国選弁護制度も実現した。

耐震偽装問題に関する一連の法改正は3年かけて実現。

オウム犯罪被害者支援法は、最初にこの問題を取り上げてから約半年後に実現した。


このセーフティネット政策勉強会がどんな成果を産むのか、まだ始まってもいないのでまったく分からないが、この顔ぶれを見ただけで何かが生まれそうだ。

森雅子参議院議員に連絡が取れた。

石井みどり、丸川珠代、島尻あい子の3人の参議院議員には、常に行動を共にしているから自分の方から声をかけておく、ということだった。

同期の長老・奥野信亮衆議院議員や被爆2世で原爆被爆者対策問題で与党の政策を常にリードしている寺田稔衆議院議員、自治省で私の後輩に当たり、道州制推進本部の事務局次長を務めている上野賢一郎衆議院議員も賛同してくれた。


佐藤ゆかり衆議院議員は新年会に忙殺されているようで、今回のチームの幹事や発起人に名を連ねていただくのがいいのか迷っているが、その政策提言力は、是非活用させて頂きたいと思っている。


マスコミは、水面下でのこんな動きには無関心なようだが、「大変な時代」はこんなところから動き出す。