嵐が待っている | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

新たなステージが見えてきた。

と、いうか、いよいよ急降下が始まる。


絶対に軌道から外れることはない、と信じているが、この急降下で身長の低い人や安全装置のベルトをしていない人は落ちてしまうかも知れない。

そろそろと上昇を続けていたジェットコースターが、いよいよ下りに差しかかっている。


本当に恐怖感に駆られるのは、今か今かと急降下を待っているとき。

一旦下り始めたら、怖いとも何とも言えない。


たいていの人は、この恐怖に打ち克ち、何事もなかったように平常な生活に戻る。

心臓が弱い人は二度とこんな経験はごめんだ、と遊園地に近づこうともしない。

運が悪ければ、ショックで死んでしまうこともある。


日本が今、直面している状況は、こんなところだろう。


今日麻生総理が追加の経済対策を公表し、この臨時国会にその実行のための第二次補正予算案を提出する方針を示すようだ。

当然衆議院の解散は、当面しない、ということも言わざるを得ないだろう。


これで、解散総選挙を前提にしてすすめられてきた国会の運営が、福田内閣の当時と同じように茨の道を辿ることになるのは必至だ。

この茨道は、これまでよりももっと悪い。


日本の経済が悲鳴を上げている中で、与党内の不協和音が段々大きくなっていく、ということを覚悟しての国会運営を余儀なくされる。

それでも、絶対に政治の舵取りの手を離さない、という麻生総理の覚悟は立派だ。

死ぬ気でこの難局に当たっていく、という麻生総理の足を引っ張ってはならない。

私は、そう思っている。


残念ながら、これから半年間は私の出番はなさそうだ。

今は、戦後最大の嵐に備えるとき。


政局にされそうな法案は、審議の遡上に載せない。

予算と予算関連法案、金融財政関係の重要法案だけを成立させる。

民主党が修正要求すれば全部これを呑む。

どんなに非難されても、ぐっと我慢して頭を下げ続ける。


臥薪嘗胆。


そういうステージがこれから始まるのである。

そして、来年の通常国会が終了したあたりから、新しい政治を作るための胎動が始まる。

変化に備える、ということは、こういうことだ。


まあ、しかし、これも奇跡の現れではある。