当初10月4日に予定されていた新座記者クラブでの記者会見を、今日やってきた。
「衆議院の解散は、いつですか。」
記者の最大の関心は、そこにある。
(先日戸田で開催されたTMGグループの運動会で、私の当面のライバルとなる民主党の議員も私に、いつ解散するんですか、と聞いてきた。)
今は、絶対に解散などして政治の空白を作るべきでない。
そう叫んでいるが、解散権は私には無い。
「いつ解散になってもいいように備えていますが、でも、今は解散などしている時期ではないですよね。
いつ解散すればいいと思いますか。」
そう、逆に聞くことにしている。
しかし、考えてみればおかしなことだ。
総理に解散権が当然あるかのように皆、言っているが、不信任決議が可決されたわけでもないのに、解散、解散、と騒いでいるのは、小泉さんのマジックに皆、引っかかった証拠だ。
内閣の方針に議会が反対するから、議会を解散する。
解散するかしないかは、総理が勝手に決める。
そんなことが罷り通ってしまえば、議会はどんどん弱くなる。
国権の最高機関のはずの国会がその役割を簡単に放棄することになる解散を、解散で首になる衆議院議員が懸命になって訴えているのだから、滑稽である。
9月24日に発足したばかりの麻生内閣は、仕事を始めたばかり。
ようやく補正予算は通ったが、金融恐慌の不安はまだ遠のいたわけではない。
給油支援法の延長も来週中には実現する見込みだが、野党が賛成するわけではない。
こんな状況での話し合い解散など許されるはずがない。
緊急経済対策の第2弾は、今月末には、纏められるが、そのための補正予算はまだ出来上がっていない。
党首討論もいつ行われるか分からない。
来月にはアメリカの大統領選挙が行われ、主要8カ国プラスアルファの首脳会議・金融サミットがその直後に開催される予定である。
こんな中途半端な時期に選挙などしている場合ではない。
それでも、解散?
記者会見を途中で切り上げてもいいくらいだが、記者クラブの人は衆議院の解散がすぐそこまで来ていると信じている。
新聞社がどういう記事を書くか分からないが、自分の日ごろの思いを披瀝するのにいいチャンスと思って、とことん取材に付き合ってみた。
こんな風にして、どんどん解散風が強まっていくのだろう。
しかし、私は、どんな理由を並べようと、現時点での解散には反対であることを宣言しておきたい。
今日は、そのための記者会見だと、自分では考えている。
(夕方のテレビ局のニュースで、麻生総理は今日の記者会見で、金融サミットの前に衆議院を解散する可能性を否定しなかった、と報道していた。
マスコミは、どんなことがあっても麻生内閣を解散に追い込んで行きたいようだ。
うーん。どうにも、おかしい。
さて、これから何をしたら今の流れを変えることが出来るだろうか。)