戦没者に対する追悼の心を示すに相応しい式典だった | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

これは、これでいい。


全国戦没者追悼式を終えて議員会館に戻っての感想である。

式典で3度も拍手が沸き起こった。


一度目は、遺族代表の松永きわ子さんの追悼の辞を聞き終わってから。

福井県遺族連合会の婦人部長を務められた方のようである。

63年のこれまでの苦難の思い出が一挙に襲ってこられたのだろう。

感情がこみ上げてこられたようで、途中で何度かしゃくりあげるような挨拶になった。


聞き取れないところもあったが、会場に集まられた遺族の皆さんに強い共感を呼び起こした。

自然発生的に大きな拍手が起きたのである。

厳粛な式典でこんなに大きな拍手を聞いたのは、はじめてである。


ああ。こういう式典で拍手してもいいのか。

そう、そのとき思った。

私も、私の隣に座っていた中森ふくよ議員も大きな拍手を送った。


2度目は、天皇・皇后両陛下が退出されるときであった。

遺族の皆さんの感謝の思いが天皇・皇后両陛下への大きな拍手になったのだろう。

これも自然の出来事であった。


今日の戦没者追悼式は、遺族の皆さんのお一人お一人の追悼の気持ちとぴったり沿いあうようないい式典だったのだろう。

最後の拍手は、今日の式典を取り仕切った升添厚生労働大臣の献花の後に上がった。

例年であれば、今日の式典の進行を司った厚生労働大臣の御礼と閉式の挨拶で締めくくるところだが、今回はそういう場面がいくつかカットされたようだ。


うん。これもいい。

どうやら升添大臣は、前例踏襲を止めたようだ。

ひょっとしたら、福田総理や官邸の意向も反映しているのかもしれない。


戦没者の皆さんに対する追悼の心を持ち続けたまま、議員会館に戻ってこれたのがいい。

こうでなければならない。


会館の入り口に、半旗が掲揚されているのがよく分かった。