日本が病んでいる、というより、日本が哀しんでいる/改題しました | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

ようやく事件の全容が見えてきた。


あまりにも無惨な事件である。

7名もの尊い犠牲者を出してしまった。

凶行に及んだ犯人は、トラックで歩行者天国に突っ込み、通行人を跳ね飛ばし、負傷した被害者を今度はサバイバルナイフで思いっきり突き刺している。


将来のある若者の夢や家族の期待を無惨に打ち砕き、現役を退き余生を楽しもうとしていた老歯科医師の幸せを奪ってしまった許しがたい事件である。

2001年6月8日に大阪教育大学付属池田小学校で起きた8人の児童を殺害し、教師2人を含む15人に重軽傷を負わせたあの池田小事件と同じ日に起きているのは、何らかの暗示だろうか。


自己破壊、自己破滅的な衝動が、自分で自分を守ることが出来ない、弱いものに対する無差別の攻撃に転化している、ということに、注意しなければならない。


これを格差社会のせいにしたり、派遣の問題に矮小化することはできない。

犯罪心理学、社会心理学の立場からも十分検証してもらわなければならないが、一つだけ言えることは、わが国がそれだけ病んでいる、ということではないか。


余りにも無惨で、このことにはこれ以上コメントすることができない。

亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りする。


(当初、日本が病んでいる、という題にして、このブログをアップした。


皆さんのコメントを読ませていただき、この表題ではとても尽くせないような深い哀しみを皆さんが持ちながら、それでも私のブログにコメントを寄せざるを得ないような思いに駆られておられたことを知った。

一人の方から、日本が病んでいる、というより、哀しんでいる、というのが、相応しいのではないか、との指摘を受けた。


そのとおり。

私たちは、今哀しみの中にいるのだ。


改題させていただくことにした。)