最終的にどんな法案になるのか分からないが、現時点では、私の修正提案は採用されないことが確定的である。
多くの皆さんから貴重な意見を頂戴し、与党PTも私の修正意見に傾いていたが、与党としては、児童ポルノの単純所持禁止、という方向をどうしても打ち出したいようだ。
愚かなことである。
しかし、愚かなことが罷り通るのが政治の世界。
こんな風に、何度も苦渋を呑まされる。
こういう時には、世論の応援が頼りだが、ネットの世界を除いて、なかなか応援団が表舞台に上がってこない。
それでも、かなりの皆さんが行動に移ってくれたので、ある程度この問題についての理解が広がったようである。
参議院の審議が昨日から紛糾しだしたので、来週の水曜日頃から国会が空転することは、必至である。
したがって、今国会でこの法案が成立する可能性はない。
正式に修正提案をすることが認められ、一時はほぼこれでまとまりかけた、という事実で、とりあえずは納得するしかなさそうだ。
法律が成立しそうにない状況に関わらず、法案の提出を急ぐのは、それなりの背景があるはず。
党の役員でもなく、まだ党内でそれほどの影響力を持っていない私の意見で、この状況をひっくり返すことが出来そうにないことぐらいは、皆さんお分かりだろう。
残念、残念。
今夜は布団を被って寝るしかないか。
しかし、決して私は希望を失っているわけではない。
少なくとも私がこの問題について最後まで持論を述べることは、認めて頂いている。
自民党の中にもこんな意見があるんだ、ということがオープンになる。
そういうことが分かりながらの議員立法の提案だから、今後、国会の審議がいい加減になされる虞はほぼなくなった。
いずれ、必ず野党との修正協議が必要になる。
その時に私がどういうポジションにいるかは分からないが、必ず私の修正提案が生きてくる。
そう、信じている。
今後、このブログで交換されてきた皆さんの意見を無視しての、法案審議などあり得ない。
つくづくこのブログをオープンにしてよかったと思う。
いずれ法案の審議に当たられる方々には、このブログに寄せられた貴重な意見を参考に、充実した議論をしていただきたい。
これからの立法府は、党派を超えて、あくまで国民の立場、国民の目線で、より良い制度を作るために協働すべきである。
幸い、今日、オウム真理教犯罪被害者救済法案と、原爆被爆者援護法の改正法案が衆議院本会議で全会一致で可決した。
どんなに難しそうなことも、手順を踏み、丁寧に説得を重ねていると、思わぬ援軍が現れて、やがては解決するものである。
(早川さんは、なんでそんなに前向きなの、なんでそんなに楽観できるの、とよく聞かれるが、争いに勝つ秘訣は最後まで諦めないことである。)