本当にチキンレースになるのかな、という一抹の不安は拭えないが、それでも民主党の良識に期待したくなる。
鳩山幹事長や山岡国対委員長は、予算関連法案の修正協議を拒否する、と再三述べているが、もう残された時間は僅かだ。
幸い河野衆議院議長の斡旋で国対委員長会談が開かれることになったようだ。
ここまで虚仮にするのか、というようなこれまでの民主党側の態度だったが、昨日は参議院の予算委員会や衆議院の各委員会が開催されており、今日は私の所属する法務委員会も衆議院の本会議も開催される。
私に任せてください、と述べた福田総理は、我慢の人、おしんのような政治家だ。
情に流されやすく、ちょっと怒りっぽい私などにはとても耐えられそうにない局面に遭遇しても、じっと我慢し、正道を踏み外さないように踏みとどまっている。
たいしたもんだ。
支持率が下がった、国民の不満が募っている、などと、マスコミの福田批判は強くなる一方だが、馬耳東風を決め込んでまっすぐ前を見つめる福田総理の瞳は澄んでいる。
大義は我にあり、そう確信しているようだ。
じっと小沢一郎氏が登場してくるのを待っているようだ。
表舞台には登場しないが、現在の局面での民主党のキーパーソンは、参議院議会運営委員会の委員長を務めている西岡武夫氏のようである。
筋を通す人のようである。
信義を重んじる人のようである。
例え小沢一郎氏がなんと言おうと、信義に反するようなことにはウンとは言わない、てこでも動かない、というところを持った政治家だと聞いている。
最後の土壇場で力を発揮するのは、どこに大義があるか、誰が大義を体現しているか、それをしっかり見分ける力を持った政治家ではないだろうか。