人間は愚かな存在である。
その愚かさに気がつきながら、訂正することができない。
人を批判すれば、やがて自分にその批判が返ってくる。
それが分かっていながら、昨日は、民主党が法案修正協議入りを頭から拒否しているという報道に接して、民主党の鳩山由紀夫幹事長は鈍感を通り越して愚鈍とさえ言われても仕方がない、などと腹立ち紛れに、穏当を欠く表現に走ってしまった。
参議院はやはりいらないかな、などと多くの真面目な参議院議員の皆さんを揶揄するようなことまで書いてしまった。
本音ではあるが、やはりできるだけこんなことは書かないほうが良い。
昨日は、よっぽど腹に据えかねていたんだろう。
相手が即座に反論できるような状況に無いときに、一方的に非難の声を浴びせかけても、汚い言葉の応酬を招くだけである。
敵陣営にいる者はますます身構え、味方はよくぞ言ったとお互いに喝采しても特に陣営が増えるわけでもない。
遠巻きにこの様子を見守っていた敵でもない、味方でもない人々は、白けてしまい、その場を離れていく。
私のブログを読んで不快感を抱かれた読者の皆さんにお詫びしたい。
相手の真情が汲み取れないから一方的な批判に終始し、不毛な争いを続ける。
どうも争いの渦中にいる当事者には、本当のことが分からなくなることが多いようだ。
人間の愚かさをよく知った上で、さて私たちはどうすべきか。
しばしば理性が、愚かな争いを回避してくれる。
まずは感情に走ることを止め、理性の求めるところに従ってみることである。
今こそ、両院議長の出番である。
両院議長の斡旋に基づいて取り交わされたという公党間の約束が、どんな風にこの局面を切り開いていくのか、じっと見守りたい。
やはり私たちの最後の拠りどころは、信義でしかない。