国会議員の夏休み、あると思う? | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

臨時国会が終了し、8月27日に内閣改造が行われるまで国会議員はどんな活動をしているのか、と疑問に思われるだろう。




自民党の場合は、基本的にこの期間は次の臨時国会への充電期間(すなわち多くの議員にとっては、休み)であり、この期間を利用して外国を訪問する議員が多い。




統一地方選挙に引き続いて参議院選挙があったため、多くの議員は疲労困憊気味であり、視野を広くし、エネルギーを充填するために、海外に足を伸ばすことは悪いことではないと思う。




もっとも、8月末が概算要求の期限と設定されており、各省庁ごとに関係議員に対する概算要求の説明がお盆過ぎの8月20日前後から始まる。


したがって、仕事熱心な、いわゆるうるさ型の国会議員は、20日頃から議員会館に顔を出すようだ。


私の場合は個別の予算には関わりが少ないが、大きな制度作りに関係することが多いので、自然他の議員よりも活動の開始時期が早くなる。




昨日は残念ながらブログの更新が出来なかったが、実は自民党の原爆被爆者対策に関する小委員会の視察で長崎を訪問していたためである。




視察参加メンバーは、委員長の戸井田とおる、委員長代理の私、事務局長の寺田稔、事務局次長の赤澤亮正、そして、谷川弥一、冨岡勉、平口洋、馳浩、阿部俊子の各衆議院議員である。




今日は、平和祈念像を見学し、原爆落下中心地の碑で献花をした後、恵の丘養護老人ホームを訪問、入所されている高齢の被爆者から被爆体験をお聞きした。


その後、日本赤十字社長崎原爆病院を視察し、原爆症認定について医療側として抱えている問題点等について説明を聴取した。


ついで、長崎県・長崎市から国に対する要望をお聞きし、引き続いて、被爆者団体の代表者との懇談を行い、最後に記者会見を行って一日のスケジュールを終了した。




小委員会では、これまで党本部で、厚生労働省や法務省の訴訟事務担当者、あるいは原告訴訟弁護団等から順次ヒヤリングを実施してきた。


広島の視察も実施済みである。さらに、様々な問題点を把握した上で、最新の医学的知見について医療の専門家からのヒヤリングも終えている。


そろそろ意見の取り纏めを行う時期に来ている。




ということで、いよいよ8月30日に取り纏めのための小委員会を開催することになった。




8月6日に安倍総理が被爆者団体代表との懇談の席上で、担当者に原爆症認定基準見直しを指示する、と言明し、これを受けて既に8月9日に与党プロジェクトチームが発足している。


今日は終日マスコミが委員会の動向を取材していたから、如何に当委員会の活動にマスコミが注目しているか分かる。




当委員会の提言は、ますます重くなってきた。


これでだいたい8月30日頃までは、小委員会の提言取り纏めに忙殺されることがほぼ確実になった。




かくして、今年、私には夏休みなど無くなった、ということが、分かっていただけただろうか。