通常国会が開会され、安倍総理の施政方針演説が行われた。
戦後体制の原点からの見直しを進め、日本の新しい姿、かたちを作り上げることが安倍内閣に課せられた使命であると格調高く謳い上げた、力強い演説だったと思う。
しかし、そのような高い理想を掲げる安倍総理の政治理念に相反するかのような、不謹慎で、およそ人権感覚を欠いたような発言が主要閣僚からなされているのは問題である。
今日の新聞報道によると、県議の決起集会で、女性を子供を産むための機械のような発言を繰り返した閣僚がいたとのことである。慌てて訂正の発言があったようだが、前近代的な発想がもろに現れており、女性のみならず、若い人々から反発を受けるのは必至である。
なぜこのような発言が平気で行われるのであろうか。まさか戦前の教育を色濃く受け継いだ環境の下で育ったためにそのような発言になったということではないと思うが、余りにも私達とは感覚がかけ離れている。
内閣の支持率に一喜一憂することなど必要ないが、これでは国家の大事に取り組もうとしている安倍内閣の足を引っ張ってしまうことは必至である。
この際、安倍総理は怒るべきである。
国民の意識と余りにもかけ離れた、思慮を欠く発言が閣僚から相次いでなされる状況をいつまでも放置すべきでない。
安倍内閣の刺客が閣僚の中にいる、などと揶揄されることのないよう、速やかな対処をお願いしたい。