はらメディカルクリニックだけでしか実施していない「子宮内膜再生増殖法 (ERP)」について
知りたい人も多いと思いますので最後にまとめておこうと思います。
(かなり長文の大作となりました)
ERPがどういうものかは、こちらにまとまっています。
https://www.haramedical.or.jp/erp
簡単に言うと、子宮の状態を良くして着床しやすくするってものですね。
何度移植してもうまくいかなくって「さすがにこれ、全部が全部、染色体異常が原因じゃないよね?」と思っている人に適しているのだと思います。(私がそうでした)
上記のサイトには、このように書いてあります。
「 妊娠率、流産率はどのくらい改善されたのですか? 」
「妊娠率は40歳以下の女性で18%増、流産率は40歳以下の女性で29%減、41~47歳女性で58%減という素晴らしい成績です 」
これだけ読むと、なんだかすごそうですよね。夫も、すごい効果じゃない?と興奮していました。
でも私は、文章から受ける印象ほどの効果とは思っていませんでした。
なぜならば
妊娠率は40歳以下の女性で18%増 → 40歳以下の女性の妊娠率が仮に20%として、18%増だと23.6%。ですよね。
流産率が40歳以下の女性で29%減 → 40歳以下の女性の流産率が仮に25%として、29%減だと17.8%。ですよね。
40歳以下の女性が妊娠して、かつ流産しない確率は、
ERPなしだと15%で、ERPありだと19.3%になる。
という事ですね。
この4%って、そんなにすごいことかな・・というのが、私の率直な感想でした。
はっきり言って、誤差の範囲では?と思うのです。
実施ケースがもっともっと増えていき、統計上の母数が集まれば誤差もなくなってくるのかもしれませんが、まだ300回くらいしか実施していないらしく。(これもサイト情報)
なので、この誤差とも思えるプラス4ポイントの為に、高いお金を払おうと思うかどうか・・。これは本当に人によりますよね。
上記サイトに金額も出ているので見て頂ければと思いますが、高いので・・。
さて、ERPは自己経血由来(すごく高い)と他人の臍帯血由来(まあまあ高い)の2種類があります。
それぞれの妊娠率も上記サイトに載っているので見てみてください。
で、高い方が妊娠率も高く、流産率も軽減できると思いますよね、ふつうは。それが結果としてはそうなっていないのです。
↓妊娠率について。え?40歳以上だと、安い臍帯血由来の方が、妊娠率高いってこと? やっぱり母数が少ないとこうやって統計にブレがでるんですよね。なのでデータはアテにならず。
↓流産率について。え?この病院の流産率高くない? 非注入だと総計で76.7%の流産なんですけど(4人に3人が流産) そもそもこの病院は大丈夫なのか・・?
つまり、統計をよく見ても、ERPがいいのか悪いのか、まったく判断できないのです。
高いお金を払って、「確実に4ポイント上がるなら」やってみようと思いますが、このデータからわかるのは「そうでもない」という事なんですよね~~~。
次に、自分の月経血由来のERPは、そもそも血液採取にたどり着くのがなかなか大変でした。以下、参考にしてくださいませ。
1.抽選である。
→ 生理1日目に、月経血を採取する日を予約します。抽選なので、予約できるとは限りません。私は続けて2回くらい落ちて、一生当たらないのではと思いました。
2.日曜日は月経血の採取をしていない。
→私は土曜に生理1日目が来ることが多かったのですが、月経血の量が3日目だと激減して必要量をとれない自信があったので2日目に採取しないといけないのですが、2日目がいつも日曜日・・ 生理周期だけはしっかり28日を守ってくるので、翌月もまた日曜日、その翌月も・・なんて感じでした。 たまたま29日周期でラッキー!と思っても、抽選で外れたりとか・・。
3.血液検査の有効期限が切れていると、採取できない。
→予約できても「血液検査の結果の有効期限が切れているので、実施できません」なんて時もありました。自分の血液検査(感染症をはかるやつですかね)の期限がいつ切れるなんて、把握してませんから・・・私はERPやりたいとあらかじめ診察で言っているのだから、「もうすぐ期限切れちゃうから今のうちに検査しておきましょうね」と、抽選に当たらなかった周期に一言でも言ってほしかった・・。これからやる人は、ここ要確認です。
私は数か月(半年くらい)して、ようやく血液採取できたのでした。
私ははらメディカルクリニック採卵で3つの受精卵ができました。
この3つを移植したら、きれいさっぱり、不妊治療はやめようと思っていました。
また自己月経血由来のERPでは、1回の採取で、培養液が3本取れます。つまり移植3回分です。
結果、私は何をしてどうだったかというと・・
1つ目の受精卵の移植(通算10回目移植) → 上記理由で、自己月経血由来のERPにたどり着けないので、他人の臍帯血由来のERPをまず実施しました。 結果、陰性。
2つ目の受精卵(通算11回目移植) → 何とか自己月経採取が予約できた!無事に採取できた!採取してから培養するのに確か2か月かかった。2か月たって、移植前に培養液1本分を子宮内に入れた。 結果、陰性。 培養液、残り2本。
3つ目の受精卵(通算12回目移植) → 最後の受精卵。 えいやで、培養液2本分入れましたよねw 残しておいても仕方ないんで・・
その話はここにもちらりと書いております~
で、結果、最後の受精卵、通算12回目の移植で、陽性判定→妊娠継続となりました。
先ほど、「データを見る限り、実施したほうがいいとは判断ができない」と書きましたが
私の結果だけ見ると「2本いっきに入れると効果はある」ということになりますね。
たまたまだったのか、データには表れないけど、よい結果につながる治療法なのか、なんとも断言できません。
ERPの培養液を入れる移植周期は保険適用ではないので、そういう意味でも判断に迷うところと思います。
やった方がいいよ、やらなくてもいいよ、とはっきりアドバイスできなくて申し訳ないのですが
「もうこれで最後だし、最後らしくぱーっとお金つかって、それで納得してすっきり不妊治療を終わらせたい」と、前向きに終わりに向かっている人には、適した治療なんじゃないかと思います。
前向きに終わりに向かっていない人が実施して、もし結果が出なかった場合は「こんなに高いお金出したのに無駄になった・・」とウジウジしてしまいますからね。
そんなことを思います。
さて私はというと、無事に12週5日に突入できました。そう思うとERPのおかげなのかもしれません。
最近の状況ですが・・つわりがもう6週間くらい続いていて・・夫に甘えっぱなしの、自分では日々戦いの毎日です。早く終わってほしい・・
私の不妊治療ブログはこれで終わりです。
顔は見えないし、どなたかも知らない、直接会ったことがない皆様から、応援のメッセージなど頂けたこと、本当にありがたく思っています。
皆様のところに、さらなる素敵な未来が訪れますように。