超廉価版アコギ(YF-04, S.Yairi)のエレアコ化 が、思いのほか上手く行ってます。マグネティック・ピックアップと自作のオンボード・プリアンプの搭載で、野外ライブで活躍してくれています。

 調子に乗って、以前から使っているもう一本の超廉価版アコギ(HJ-35, Headway)にもオンボード・プリアンプを載せることにしました。こちらは自作プリアンプではなく、ウクレレ用として市販されている安価な小型のプリアンプ です。

 

 

 キリと彫刻刀とヤスリで、ギターサイドに 35 x 45mmの穴をあけて取り付けました。

 

ウクレレ用小型プリアンプ

 

 このプリアンプには 3バンドEQ と チューナーが付いています。ウクレレ用とは言うものの、普通に使えます。

 電源の電池は、Liボタン電池2個でした。代わりにボディ内に電池ボックスを固定し、単三電池4本(6V)で作動させてますが、正常に作動しています。プリアンプの右に 2つのビスの頭が見えていますが、これは「秘密兵器」です。電池の電圧をテスターでチェック出来る「ターミナル」です。演奏前に電池電圧を知っておくと、安心です。

 ピックアップ(PU)は、2.5mm ミニミニジャックで繋ぐようになっています。もともとピエゾPUを使う設計ですが、ここにマグネティックPUを接続しました。これも問題なく使えています。

 チューナー使用時には、出力がミュートされると言う配慮もあります。

 

 

 ナット上の 1E-6E弦間隔がオリジナルでは35mmでしたが、手持ちの他のギターと演奏感覚を合わせるため、37mmに変更しました。1弦側の弦落ちが気になるので、若干ですが6弦側に寄せてあります。

 

 

 その他、飾りのインレイのシールをヘッドに貼ったり、ペグをプラボタンにしたりして遊んでいます。HJ-35は塗装がしっかりしているので、数年使ってますが外見が悪くならないのも特徴です。

 

 この状態で、ブッキングライブで30分ほど演奏させてもらいましたが、問題なく使えました。

 

 1万数千円で購入した超廉価版のアコギ2本ですが、オンボード・プリアンプ + マグネティックPU を搭載し、野外イベントでも気軽に使えるエレアコになりました。安いギターは、あちこちいじったり穴を開けたりしても平気です。「生音」の細かいことは別として、極端な言い方をすれば「エフェクターへの入力装置**としては十分と感じています。

 

ボクの餌食になった 「J-45」と「000」のパチモン2台

左:Headway HJ-35 右:S.yairi YF-04

 

*)生音インプレッション:HJ-35は、単板TOPに比べると鳴りは小さいですが、低音が十分出ており、また高音までフラットにバランスよく鳴ります。YF-04は、中高音がリッチで、音質としてはカリンとした硬質な音がしますが、意外と鳴りは良いです。

**)マグネPUのポールピース調整は 6ch グラフィックEQのようなものなので、弦間のバランスは好みに調整できます。そうしておいてエフェクターに入れてしまえば、生音の違いはかなり薄らぎます:笑