傾斜型のアルミケースに入れていたアコギ用空間系エフェクターを、ハモンド型のアルミダイキャストケースに詰め替えました。まあそれだけのことですので、報告するほど大した話ではありませんが
回路基板の大部分は活かしつつ、3B-EQを2B-EQにし(MIDの省略)、コーラスの変調速度を固定化し、そしてクリーンとエフェクトの混合比(FXリターン)を固定化して、使用頻度の低いノブを減らしたかったのです。ついでにケースも変えたと言うわけです。
回路の概要は、これまで自作して来た空間系エフェクター と同様です ① ② 。入力はJ-FET(2SK303L-V3)によるボルテージフォロワで、ピエゾピックアップでも大丈夫なように、高インピーダンス仕様になってます。ゲイン調整の後、クリーン信号を分岐してデジタルエフェクターモジュール(秋月電通AE-FV1-DIP)に入れます。プリセットされているリバーブとコーラスを選ぶため、S0〜S2をグランドレベルにします。この時、POT0〜POT2はそれぞれリバーブ深度、コーラス変調速度、コーラス深度を調整します。Vdd~グランドレベルの電圧によるアナログ制御です。POT1のコーラス変調速度は、経験上30%前後でしか使わなかったので、固定しました。半固定抵抗で良かったかもしれません。
エフェクター出力はクリーン信号と1:1で混合し、10倍増幅します。100mVのPU信号が1000mVになります。混合比(FXリターン)も経験上1:1に固定しました。
混合とBAXANDALL型2B-EQには、低電圧単電源Rail to Rail作動のオペアンプ NJM2737Dを使っています。電源は単三電池2本(3V)を外付けにしています。ちょっと不格好ですが、演奏前にテスターで電圧チェックがしやすく、電池交換も楽です。
ライブでFISHMAN NEO-D シングルコイルPUを使い、YAMAHAポータブルPAに繋いで 30分ほど演奏しましたが、安定に動作しました。ハモンド型のアルミダイキャストケースはとてもしっかりした感じです。