退職後のガラクタ整理を楽しんでいる毎日です。ここのところ、DSPラジオの基板を、ちゃんと聞こえる状態にしておこうと、FMラジオ/FMチューナーとして整備しています。先日も「BCL受信機風FMラジオ / Sメーター付き」 を作りました。

 

 こうした中で、Si4825(Silicon Labs / Skyworks)とAKC6952(AKC Technology)をよく似た使用条件で比較する機会がありました(FM受信)。既にたくさんの使用例がWeb上に見受けられますので、今更ながらではありますが、私なりの使用感を書かせて頂きます。どちらもアナログ電圧(可変抵抗器)で同調するタイプで、バリコンとは異なりますが、真空管世代の私にはアナログ感覚の同調は心地よいものです。

 

レトロ風木製FMラジオのダイヤルとチューナー

メルカリで買ったレトロ風「木製ケース」に入れてみました。

 

 Web上の情報では、なんとなくSi4825(Silicon Labs / Skyworks)の方が評判良いように思っていました。しかし私の住んでいる場所、使い方では、どうもAKC6952(AKC Technology)の方がFM受信には相性が良いようです。

 まず受信感度ですが、ローカルFM局も含め、入感局数はAKC6952の方が若干多いです。しかし、どちらもそこそこ高感度で、Si4825でも不便という程のことはありません。

 大きな差が出るのが、同調についてです。Si4825では、強い信号の局では、同調範囲が広がります。感覚的には選択度が低いイメージです。隣接局がある場合、コツをつかめばどちらかに同調することはできますが、ちょっと不快です。
 さらに大きな困りごとがあります。ゴーストか相互変調か混変調か詳しいことは分かりませんが、強い入感局が本来の周波数と違うところで聞こえてしまいます。これは耐え難い症状です。フロントエンドのLNA(ローノイズアンプ)が飽和してるのではないかと書かれているWebサイトもあります。
 他方、AKC6952ではそんなことは感じません。DSPラジオのアナログ同調特有のクセ(復調の演算に若干のタイムラグ?)はありますが、慣れれば全く問題ありません。

  私は北摂(大阪北部)に住んでいて、生駒山/飯盛山送信所(大阪)からも摩耶山送信所(神戸)からも、ほぼ約30㎞離れていますので、強電界地域という訳ではありません。アンテナも3階のベランダに折り返しダイポールを上げているだけで、特殊なものではありませんし、プリアンプも付けていません。
 もしこれで本当にフロントエンドのLNAが飽和してるのであれば、いくら高感度が良いと言っても、ちょっと困ります。他のSilicon Labs / SkyworksのDSPラジオICはどうなのか? 新たに購入して実験する気力はありませんが、私の使用状況でのFM受信では、 Si4825は相性が悪いという結論になりました。評判が良さそうだっただけに、残念です。

 

DSPラジオのVUメーターとダイヤル

同調指示電圧でSメーターを振らせています。

アナログ(VR)同調と合わせて、快適です。