エレアコには、オンボード・プリアンプが搭載されています。通常プリアンプには、音量調整(VOL)と 2B/3B EQ が付いています。したがって、エレアコの後ろにつなぐエフェクターであれば、極端なことを言えば音量調整とトーンコントロールを省いても何とか使えるのではないか? と考えました
エレアコ ➡ ミニ・エフェクター ➡ PA
秋月電子通商のデジタル・エフェクター「FV-1 DIP化モジュールキット」は、いくつかのエフェクトがプリセットされており、Reverb / Chorusの組み合わせも可能です。しかも安価です。入力インピーダンス = 100kΩ、出力インピーダンス = 100Ωとのことなので、エレアコとラインの間に入れるのであれば、前後にバッファアンプを置かなくても使えそうです。
電源電圧は 標準3.3V、最大3.5Vですので、アルカリ単3電池2本で作動し、長時間の使用実績もあります。ニッケル水素電池2本~2.5Vでも、ダイナミックレンジは狭くなってるでしょうが、作動はします。
本当は clean と FX を混合すると良いのだろうけど。。。
モジュールのピンS0~S2 のプルダウンで、Reverb / Chorusの組み合わせとなります。この時、ピンPOT0 がReverbの調整、POT2 がChorusの調整です。POT1 はChorusの変調周期調整ですが、経験上いつも Vddの 20-30%くらいで使っていますので、今回は25%の固定としました。
H20mm x W90mm x D60mm のアルミケースに入れました。電池ボックスは不格好ですが、電池取り換えが容易なようにケース上面に取付けてあります。演奏前にテスターで電池電圧をチェックするのも楽ですし
エフェクターなのに、Reverb / Chorus の2つのツマミしかありません。音量調整(VOL)とトーンコントロールのないエフェクターです。すっきり
さて使用感ですが、エレアコとモニタースピーカー(パワード)の間に入れて使って見ました。音量調整はエレアコ側の調整で問題ありません。ただ、トーンコントロールのないのは少々寂しいです。Chorusを掛けると音質バランスも変わるので、本来ならばPAへの出力の手前で調整したいところです。もちろんエレアコのオンボード・プリアンプ側(今回は、Fishman Presys Blend 301)での調整も効果はあるので、実用上は大きな問題はありません。
新しいミニ・エフェクター と 普段使ってるエフェクター
エレアコ用 vs. パッシブPU用
今回は小型化を目指したので、少々の機能制限は我慢しましょう。めでたしめでたし