パート1

続き

「大丈夫ですか?ちょっと(心電図のセンサー)見てみますね!体調は大丈夫ですか?気分は悪くないですか?」と、


自分は「大丈夫です。」と看護師さんに告げた…

そして看護師さんが病室から出ていくと

自分はいつのまにか眠りに陥っていた。

それから翌日

薬の量を増やしましたと言われた…

まだ入院して間もないからそんなこともあるだろうと…その時は気にも留めなかったけど

そうなんとなく

あれは“夢”だったと思ってた。

ただ、そんな“夢”をみたような気がする…ただ、それだけ。



その時に見たその夢って…

今思えば…


あの時の両親の顔…なんとなくニコニコしていた…

ずーっとみていた両親の笑顔だった

懐かしかった…

元気だった頃の両親の姿だった





どちらにしても


あの後から…なんとかカラダが動けるようになって、ようやくあのベッドから起き上がれたって感じだ

あんなに浮腫んでた手がみるみる細くなっていたのがわかった

寝返りが打てるようになった

それからなんとかベッドの縁に座れるようになり、

手すりなどを捕まえて立ち上がれた…(でもフラフラしてすぐに座ったけど)

しっかりと二本の足で床を踏みしめることができた

少しずつ動けるようになって

最初、車椅子から

それから歩行器へ

そしてフラフラしながらも

なんとか自力で歩けた

(パート3へつづく)