その時は、まだどうなるかわからない不安な状態…
病衣に着替えさせられて
腕に点滴が繋がり…
慣れない病室の天井
首から下は浮腫で自力では何もできず、頭だけはなんとかしっかりして
どうなるんだろう…
任せるしかない
そう、身を任せて自力では何もできないことを受け入れるしかないと…
そう、
その時は、
ただ寝てるしかなかった
そんなまだどうなるかもわからない頃…
ただ、横になって
見覚えのない天井をみて…
慣れないベッドの上…
寝ようにも寝付けないような
ただでさえ、カラダが浮腫み…
身動きが取れない
自分で寝返りも打てない…
そんな状況で
ただ…
目をつぶっているしかなかった時…
そして、いつのまにか眠りに陥ったのだろうか
たぶん、
眠ってたのだろう…
そんな眠ってるのか、起きてるのかもよくわからない
そんな時…
“夢”を見た…
そう、
あれは“夢”?
たぶん夢をみてたんだろう
…
なぜか、自分はそこにいた。
そこはあるみたことのあるようでないような居酒屋?いや、食堂?
中からなんだから賑やかな声が聞こえててきたような…
何気なくその店の暖簾だっけ?扉だっけ?…なんとなくその店の扉を開けた。
するとそこには、さらに楽しそうな賑やかな感じが…
ぁあ…なんだか楽しそう…そして美味しそうな匂い
自分も仲間に入れてもらおうと、さらに中に入って席を探す
するとあるテーブルに両親…元気だった頃の自分の父親と母親の姿が
あ、以前こんな風に外食に連れて行ったことあるなぁ。(懐かしく思えた)
そして、あたりを見渡して、席を探す自分…
すると両親は、
「ここはいっぱいだよ!座れないよ」って
そう、満席だった
そしてその時にみた…向こう側の席に
あのよく知った懐かしい友の顔が…
「あ!」と思わず声をかけようとした時に
後ろから声をかけられた
「…さん、…さん…もしもし…大丈夫?』って、
そこで振り向いてみると
そこは病室のベッド
看護師さんが声をかけてた
…
(パート2へつづく…)
(薬屋のおっちゃん)