第4話
2015年5月2日
この日はゴーデンウィークということで妻と両親の4人で東京へ旅行に行くことになっていた。
朝6時に起床した俺のお尻は違和感ではなく確実な異変を感じていた。
悪夢の1日が幕を開ける。
ベッドから起き上がろうとした瞬間、俺のお尻が光ったようにみえた。と同時に今まで感じたことのない痛みを感じた。
これはヤバいやつだ。一瞬で悟った。
しかし飛行機の搭乗時間は待ってくれない。
どうすればいいんだ。自問自答を繰り返した。平成22年の超デフレ市場時に就職活動をしていた時のように。
自問自答したところで。だった。
妻、両親には恥ずかしくて言えない。強烈な痛みに耐えながら先ずはトイレに身を隠した。
恐る恐る自らの秘孔を素手で触ってみせた。大きなニキビのようなものがあるではないか。もしかするとこれがあのイボ痔なのか。
激痛に耐えながら空港に到着した俺は過剰にお尻を守っていた。そのサマはまるで卵を守るウミガメのようだったという。
ロキソニンが聞いてきたおかげで無事に東京に到着。なんなくスケジュールをこなしていった。 夕食を食べ終わりホテルに戻るタクシーの中で事件は起きた。
また俺のお尻が再び光を放ったのだ。思わずオオカミの遠吠えのような悲鳴がタクシー内に響き渡った。
もう隠しきれなかった。
「俺、、、痔です。」
全米が涙した。
ホテルの部屋に戻った俺を待っていたのは妻の問診だった。
それは俺にとって今まで経験したことのない屈辱感にさいなまれることとなった。
右腹を下に向け、パンツを脱ぎ、俺のお尻を妻の方に向けて見せた。その姿勢は見事なタツノオトシゴにみえたという。見事なタツノオトシゴの姿勢をとってみせた俺の姿に威厳はなく、しゅん太郎と化していた。
そして、ついに病院に行く事を決意した俺を待っていたのは、壮絶な治療生活だった。
次回に続く