2021年7月7日 | 約束の場所

約束の場所

生まれつきの視える人





小野政次



2021年7月6日から、突然やってきた家老(某氏の前世)

家老は、時折やってきては色々な講義をしてくれたり、私のメンタルが不安定になると『大丈夫だから』と
建て直しにやってきてくれる、守ってくれる
そんな存在で

もはや、私の守護なんじゃないのか?とすら
思えるような……

沢山やってくる存在達の中でも、安心感を与えてくれる、信頼してきた存在だったりする。






今回、家老が突然やってきて
最初に、何で来たの?と尋ねたら

『大仏様(某氏のメイン守護様)からの依頼』

だという事は聞いていたし、大仏様は滅多に話さない、そんな存在なので(如来クラスは基本的に寡黙)、私への大仏様との伝言役だとばかり思っていた。







そんな、七夕の朝―



急に胸騒ぎがした。
言葉ではなく、イメージもない。

ただ、

家老が居なくなるはず

漠然と、その不安感に襲われ始めた。


なので、慌てて私の守護に尋ねた。

ホワイト『家老の昇華は、夜に決行する』

そう、言葉でトドメを刺された。



言葉で受け取った所で、こころはそう簡単には受け付けないものだ。

頭ではそれはとても良い事で、その為に色々日々の修行をしている事もわかっている。
でも私は人間だから、どうしても【悲しい】【寂しい】気持ちが勝ってしまう((T_T))


でもやらなくちゃ………
私がちゃんと、家老を見送らなくちゃ……

心の整理を色々しながら、心の片隅では

「これは間違いかもしれないし……」

そんな逃避をしながら、家老に私は、

「何をしたら?」と尋ねてみた。すると、

『うどんとお酒を』そう、言われた。


うどんはどうやら、ハレの日に食べる
めでたい食べ物らしい。。





19:50




昆布とにぼしと鰹節で、ちゃんと出汁をとって
うどんを久しぶりに作ってみた🍜

「美味しい?」って聞いたら、家老は出汁の香りを目を瞑ったまま、手で手繰り寄せるような動きを何回かして、最後にニッコリと笑った。


昔話とか、雑談を沢山した。
聞いておきたい事がもっとあったはずなのに、なかなか思い付かなかった。だから結局、とてもたわいもない雑談を繰り返した。



22:00


『姫、文をしたためたいのですが』

そう、急に言われて……メモ帳に記録した。






22:50



昇華だから……姫の時と同じなら列車が来るのだろうか……あらゆる事を身構えておかないと。。きっとあと1時間以内のはずだし……家老の昇華はミスれないし……

私が、緊張感で全集中していると、家老が目の前に地図をひろげはじめた。





「こ、これは何??😳」

「これからの策、ここにすべて詰め込んでおきました。あなた様にこれを……」

すると、家老は私の頭をパカッと開けると、その地図を両手で丸め、頭の中に収納し、また頭をパカッと元に戻してみせた。








ボボボーボ・ボーボボかっ!?😱




「なんか……私の頭が!!!こ、これ大丈夫ですかーー!!😱😱😱😱」

すると、家老が笑いながらこう言った。

『姫は本当に、面白い』

何それ……😭なんか、複雑すぎ!!!




22:56


昇華の雰囲気がなく、私が焦りはじめているのとは裏腹に、家老はとても落ち着いた笑顔でいきなり

『最後にあなた様と一緒に、花火が見たい』

そう言ってきた。


花火??それはかまわないけど……昇華は間に合うの?と言いながら、YouTubeで急いで動画を探した。


じゃあ、これがいいかな………【赤】だし……


 




花火の視聴中、家老はうちわを扇ぎながら
花火を静かに見つめていた(現代っぽい浴衣まで着てた)

私は、その花火の色とりどりな光で照らされる
家老の顔を、黙って見つめ続けた。



23:30

さすがに時間が………昇華は今日中じゃないの?
それとも昇華はないの??と、私がテンパり始めると、家老は、私に電気も消して横になる様に促してきた。



「まさか……寝かせようとしてるの?昇華はどうなったの?私があげるんでしょ??」

『もう寝て下さい。姫が眠るまではここに居ますから』

「どういう事……昇華はどうするの?」

『それは気にしなくて、大丈夫なので』

「あぁぁ………それは家老っぽいけれど((T_T))でもそれだと、私の気がすまないでしょう??」

『姫、もう一度言います。寝て下さい。私は貴方が眠るまでここに居ますから』

「じゃあ寝ない!そうしたらずっと居るんよね?そういう事よね?」

『姫、人間は必ずいつかは寝てしまうものです』

「そんなの言われなくてもわかってる。でも、そういう事でしょう?だから、私は寝ないから、寝ろって言われても寝ないから」

『姫……禅の言葉を調べてくれませんか?』

「え、何よいきなり………(調べながら)えっと…これ?」

『百尺竿頭に一歩を進む』

「これを………忘れるなって事??」

『姫、七夕ですから……星空を一緒に見ませんか?』

「星を………?でも、外は今日は雨だし……」

『(ニッコリ)』

「あぁ……心の目で見たら見えるんでした。雨雲の上にはいつも星空はあるのだから……で、あってる?」

『よく出来ました(ニッコリ)』




23:54


『百尺竿頭に一歩を進む』





泣ける……





直後、某氏からメッセージが届いた。

「あ、手紙渡さなきゃ……」

10時にメモした文の事を思い出した。

文は、家老から某氏に当てたものだったから
敬意を込めて、メモの横書きから縦書きへ
清書してから、送る事にした。

暫く、スマホ画面のその作業に集中した。



7/8/01:05


○○殿へ、家老からの手紙


 

ふと気づくと、もう家老は私の目の前から消えていた。
寝るまで居るって言ったのに、消えていた。

バスタオル片手にオイオイ泣いた。
いつまでも何回経験しても、別れは慣れない。




手紙は、送ってすぐに読んで頂けた(感謝🙏)


これからの家老は、この方の閃きの中でのみ存在するのだろう。この方の本体の魂に溶け込んだ事で、また色々変化が生まれていくのだろう。


キチンと私の役目は果たせたかな……
きっと家老ロスで、暫く浮上出来ない自信満々だけど😭

頭に詰め込まれたあの贈り物が、私をこれからまた
導き守ってくれる御守りとなるのかな
(私の頭はわれるみたいだし!!)

そう思ったら、とてもハレやかな気持ちになれた。


最後に言われた、家老の言葉

『家の者は運命共同体』

を忘れる事なく、これからも精進すると
心に誓った七夕🎋


貴方と出逢えて本当に良かった。
あなた様があちらの世界で、逢いたかった方々と
再会出来ています様に(。-人-。)