2235作目はなかなか楽しめた悪党のサクセスストーリーを・・・。
『マッド・ドライヴ』
2015年イギリス作品。
ニコラス・ホルト主演によるサスペンススリラー。
-あらすじ-
1997年、スティーブンはロンドンのレコード会社でA&R(アーティスト&レパートリー)と
してアーティストを発掘する仕事をしていた。素晴らしい音楽を作り出すためでも新人を
育成するためでもなく、何よりも地位と金を得るために躍起になるスティーブン。音楽業界で
のし上がるためには、同僚を蹴落とすことも。A&R部長のデビッドに失敗を起こさせ辞職に
追い込むが、代わりにそのポストに就いたのは同僚のロジャーだった。スティーブンは
ロジャーを酒と薬漬けにし殺害。今度こそ昇進できると踏んでいたが……。
-感想-
本来の仕事そっちのけでライバルを追い落とす主人公の悪さはなかなか良かったです。
お話は主人公は昇進せずライバルである別会社から引き抜かれた男になりました。
主人公は自分の仕事は上手く行かず秘書に殺人のことで脅され刑事につきまとわれます。
ドラッグと酒におぼれ新しい上司との仕事で醜態をさらし家に引きこもってしまいます。
上司に慰められる物のその上司を小児性愛者に仕立て上げ警察に逮捕させます。
上司は保釈される物の小児性愛者の評判がつきまとい自殺してしまいます。
秘書は刑事とドラッグパーティをしている最中に主人公によって殺されます。
自分も罪になる刑事は通報も出来ずに死んだ秘書をバラバラにして主人公が証拠隠滅させます。
芽が出なかったアーティストも凄い人気となり危険を取り除いた主人公はついに昇進します。
同僚に昇進を祝われる中で部長席でふんぞり返る部下に不快さを感じたところでエンドです。
本当にシャブと酒やらずに真面目に仕事をしろと言いたくなってしまいました。
放置していた仕事がドル箱だったりアーティストにセクハラしたりと無能丸出しでした。
ちゃんと仕事をしていれば殺人もしなくて良かったし昇進もしていたことでしょう。
無能さ上に策略した考えず最後に成功したのも偶発的にしか見えません。
追い落とす様子も手が込んでいますが上司への策略がざっくりしているところは残念でした。
小児性愛者となるとやりにくい部分があると思いますが???なところもあり残念でした。
あとはカメラに向かって主人公が話しかけるという感じのコメディタッチな部分もありました。
その部分でもそんな事をしている暇があったら真面目に仕事をしろと言いたくなりました。
終始イギリスの音楽が流れますが興味が無い人にとっては騒々しさしかありません。
もちろんイギリスの音楽業界が舞台なので仕方が無いですが。
だからそっち系統の音楽が好きな方は自分と違った楽しみ方が出来るかもしれません。
主演の人はマッドマックスに出ているようなのでこんな邦題が付けてしまったのでしょう。
そんな変な看板を付けるようなレベルの映画じゃ無いので自信を持って売り出して欲しいです。
20年前が舞台なようですが日本でも小室哲哉が活躍していた時代でしたね。
アーティストには薬物はつきものだったので日本でもそんなことが遭ったのかと勘ぐってしまいます。
本作は業界の風刺があるかもしれませんが浮き世離れしすぎていてわかりにくいですね。
わかりにくいとしても映画自体は悪いところは無かったので楽しめると思いますが。
そんな感じで結構楽しめたので特にUK音楽が好きな人は見てみた方がいいかもしれません。