1742作目は時間以上に長く感じたクリーチャー物を・・・。
『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』
2015年スペイン、ハンガリー作品。
滅亡寸前の地球で生き抜く人間を描いたSFホラー。
-あらすじ-
驚異の感染力を持つウイルスによって、人類はゾンビへと変貌し、地球は絶滅寸前の危機に
追い込まれていた。9年後、雪に閉ざされた小さな町“ハーモニー”には、人類最後の生き残り
ジャックと小さな娘ルー、そして、アルコールで身を崩したパトリックがひっそりと暮らしていたが、
9年前の事件により、パトリックとジャックの間には深い溝が出来てしまっていた。そんなある日、
絶滅したはずのヤツらがが姿を現し、”ハーモニー”の街は再び恐怖に飲み込まれようとしていた。
人類は遂に滅びてしまうのか。
-感想-
後半になるとそれなりのスピード感はありますがそれまでの展開がスローすぎて退屈でした。
お話は9年前に隣人はアル中状態で妻を死なせてしまい主人公はそれを叱責します。
そしてまだ赤ちゃんだった子供を取り上げそれ以来断絶状態になっていました。
しかし主人公のせいで隣人の犬を死なせ隣人が子供を助けたことでお互い接するようになります。
3人で廃墟と化した街で錯乱状態の生存者の女性を保護して家に連れて帰ります。
しかし家には隣人が捕獲した怪物がおり鳴き声で他の仲間を呼び寄せてしまいます。
自宅が戦場になり他者からの連絡により怪物の弱点が頭だと言うことを知ります。
数が増え脱出する中で隣人が囮になり怪物に引き寄せガソリンを引火させ道連れにします。
そして生き残った3人は脱出を成功させ丘の上で朝日を眺めたところでエンドです。
内容的には隣人が悪いとは言えちょっと主人公が過剰反応しすぎでしょうかね。
9年経って近づくだけで銃を突きつけ怪物に襲われても隣人を助けようともしません。
犠牲になっても無反応だし絶望的な世界の中でもちょっとのんきな気がしますね。
まあアル中は親の資格も無く名乗ることすら出来ず死んでしまえと言うことなのですかね。
後で1人合流しますが実質3人でほとんど場面が動かないので中だるみ感がありました。
上映時間よりも長く感じもうちょっと人間ドラマでもホラーシーンでも動きが欲しかったです。
俳優さんがいい仕事をしてなければ30分ぐらいで退屈すぎてギブアップしていたでしょう。
怪物は人型ですがゾンビという感じじゃ無く白塗りで素早いタイプですね。
9年で進化して強力になった分で逆に噛まれても感染しなくなっていました。
ホラー的要素はあるものの序盤と終盤のみであくまでも人間ドラマがメインと言うところでしょうか。
もちろんグロいシーンも無いし驚くことも緊張感を強いられることもありません。
そんな感じで人間ドラマメインで刺激が少なめな作品なので興味がある人は見てみてください。