１７４０作目は女優の力量が目立った作品を・・・。
『ネスト（スペイン版）』
２０１４年スペイン作品。
ふたりの姉妹が暮らすアパートで起きた密室猟奇事件を描いたサイコスリラー。
-あらすじ-
モンセは、自宅のアパートの一室で仕立屋を営んでいる。母親が妹を産んだ時に
亡くなり、父親が姉妹を残して蒸発して以来、モンセが妹を女手ひとつで育ててきた。
しかし、精神が疲弊し広場恐怖症となった彼女は、自宅から一歩も外に出ることが
できなくなっていた。一方、美しく成長した妹は、モンセの目を盗んで外で男と会うように
なる。モンセはその様子を窓から目撃すると、妹をムチで叩き、異常なほど叱りつけるの
だった。ある日、アパートの上階に住むカルロスが階段から転げ落ちる。助けを求める
カルロスを、モンセは妹に内緒で部屋に引き入れ、かいがいしく看病をするが……。
-感想-
衝撃のラストって訳じゃ無く女優さんの演技力のみが光る作品でしたね。
お話は妹も男性の存在を知ることとなり男性に姉は異常者だから気をつけるようにと警告します。
主人公は男性に看病と偽ってモルヒネを飲ませ続け動けなくしてしまいます。
実は男性には婚約者がおり結婚式寸前で逃げ出しており婚約者は警察に捜索願を出していました。
妹は男性の部屋で婚約者に鉢合わせ自宅にいることを知らせると部屋に乗り込んでいきます。
主人公は婚約者を殺しバラバラにしてマネキンにしますが後に常連さんにばれてしまいます。
主人公が常連さんも殺したところで妹が帰宅したのでそこで出生に秘密を知らせます。
実は妹は主人公が頭がおかしくなった父親にレイプされた時に生まれた子供でした。
そして今度は妹まで襲おうとしたので殺鼠剤で毒殺して暖炉の中に死体を隠していました。
常連さんを殺したこともあり妹は主人公をモルヒネでおびき寄せ部屋に閉じ込めます。
その間に男性を助け出そうとしますが部屋から出た主人公と戦います。
妹はめった刺しにして主人公を殺し思い出の品を確認した後男性を助け出したところでエンドです。
内容的には特に斬新なところも無く女優さんの力量が無ければ凡作止まりだったでしょう。
まあ実は子供じゃ無くおばさんだった結末のエスターと比べているんだからそんな物ですかね。
主演の女優さんが演技は光りましたが一方で妹が老け顔でもうちょっと何とかして欲しかったです。
アラサーからアラフォーの姉妹と思ったら妹の年齢が１８歳と言うことにびっくりしました。
殺しのシーンはありましたがたいしたことは無くむしろ血まみれの主人公の方が迫力ありました。
姉妹喧嘩もムチで叩きアイロンで反撃するという容赦ない感じで良かったですね。
狂気さも内容的な物は目新しくなくとにかく女優さんに頼りきりと印象でした。
これで内容的にもえぐさや斬新さがあれば傑作になっていただけに残念ですね。
そんな感じで演技力が光る作品なので興味がある人は過度な期待をせず見てみてください。
