700作目は凄くいまいちな対決物のホラー映画を…。
『ひきこさんvsこっくりさん』
2012年作品。
日本の新旧世代の2大都市伝説ホラーによる頂上決戦! 想像を絶する都市伝説バトルをあなたは目撃する
-あらすじ-
女子高生の沙織は幼い頃、その存在を信じると、死ぬまで引きずられ続けるという妖女「ひきこさん」に
襲われたが奇跡的に生還した過去があった。そんな沙織は、とある事件をきっかけに再び「ひきこさん」を
呼び起こす事となる。それは、同級生の恵美が陰惨ないじめを受け、復讐のために行った「こっくりさん」が
きっかけであった。恵美はこっくりさんの根源である狐の霊に憑りつかれ、いじめっ子たちを次々に呪い
殺していく。その復讐に巻き込まれた沙織の深層心理で眠っていたひきこさんの呪いが反響する。
そして互いが邪魔になったひきこさんとこっくりさんが、ついに現世で対峙することとなった! !
-感想-
ひきこさんを非常にメジャーにしたいのかもうすでに異種格闘技状態ですが何かいまいちなのです。
お話は主人公を囲むようにいじめられっ子とこっくりさんとひきこさんが勢揃いします。
一斉にかかってきたところでひきこさんの世界にみんな入って行ってしまいます。
その目の前にこっくりさんが現れますが主人公に牙をむくこと無く行動を共にします。
実はこっくりさんの正体は冒頭のひきこさんに子供を連れ去られた母親でした。
自分の子供が監禁されているところを発見し再会しますがひきこさんに後ろから殺されてしまいます。
いよいよ主人公達2人にひきこさんが迫るところで主人公が自分の首に刃物を突き立てます。
友達を守るために自分も死にひきこさんも道連れにしようとしたところで友人だけ元に戻されます。
ラストは主人公もひきこさんの世界に閉じ込められエンドです。
何というか中盤までのいじめられっ子が虐められるシーンは気合いが入りかなり憂鬱になりますね。
そこで更に友人まで虐めに荷担したと思いいじめられっ子がキレこっくりさんを行います。
いじめられっ子の顔や演技はいいんですがちょっとメイクが下手なのか取って付けたように見えます。
そこまで気合いが入りながら中盤以降がチープなティーンズホラーと化してしまいました。
こっくりさん側の仲間割れとか意味が分からず後半はメインのいじめっ子の影が薄くなってしまいました。
やっぱりB級ホラーの間ではひきこさんを売り出したいのか登場後は一人舞台ですね。
以前は口裂け女と戦いましたが今作も前回同様ひきこさんの余裕勝ちという感じです。
対決物なのだからもうちょっと相手も盛り上げないと話自体盛り上がりません。
こっくりさん側も恐怖度の高いひきこさんをしたから見上げている時点で対等じゃ無いんですよね。
あとは作品自体がチープすぎて全く怖くないしそんなにグロいわけでもありません。
タイトル名だけだと駄作過ぎてネタになりそうですが地味に真面目な部分もあり見所がありません。
そんな感じでいまいちな作品なので対決物が好きな人にはお勧め出来ません。