648作目はかなりレベルの低かった作品を…。
『パニックゾーン 制御不能』
2012年イギリス作品。嵐の空に飛び立った旅客機内で起こる恐怖を描くパニックサスペンス。
-あらすじ-
嵐が近づく中、一機の旅客機が離陸した。まもなく、ひとりの乗客が旅客機が目的地とは
違う方向に進んでいると乗務員に文句を言い始める。更に、隣に座っていた客が消えたと
パニックになる乗客も現れ、機内に怪しげな空気が流れ始める。乗客の蒸発はそれだけに
とどまらず、乗務員も含めてひとり、またひとりと姿を消し始める。やがて機内では運び込まれた
古代の遺物をめぐる強奪事件が発覚、蒸発事件も強奪犯によるものと思われたが、今度は
乗客たちが次々と謎の発狂を始める。地上からは、交信不能の旅客機に対して、何故か
事件の解明作業もないままテロリスト事件と断定、非情の旅客機撃墜命令が発令される。
連続蒸発、連続発狂そして強引な旅客機撃墜命令の真相はいったい?果たして乗客たちは、
無事生還できるのか!?
-感想-
結末は分かりましたがお話自体が駄目で何もかも生かし切れていない駄目な作品でした。
お話は嵐の中の飛行とハイジャックと壺の呪いの3段活用と言う所でしょうか。
全くその設定が生かし切れておらずこの力量で3段オチはちょっと無理があるかもしれません。
登場人物も個性的すぎる連中が揃っていますがお話的に特に生かされることはありません。
壺の呪いを知ったとたん乗客がこれを世に出さないためにみんなで死のうとか理解出来ません。
それがあると世界が滅ぶ=だから壺ごと墜落しようとか訳が分かりません。
しかも管制側も最後はアメリカ政府に身柄を拘束されるとかオチとしても理解に苦しみます。
こんなにも纏まらないお話になるなら3段オチじゃ無くストレートに行った方が良かったですね。
他の人の感想の言葉を借りるとまさにこの映画のお話自体が制御不能という感じでしょうか。
演出的にもグダグダでどんどん人が消えて行くと言う事の恐怖感が全くありません。
管制側もよく分からん会話をしており更にこの映画に場当たり感が増していきます。
低予算の閉鎖空間物なのだからせめて会話ぐらいで何とかする努力が欲しかったです。
とにかく飛行機物なだけにお話に着地点が無く何を主題にしているか全く分かりません。
あとキャストではマーク・ハミルが出ているようでしたがどこにいるのか分かりませんでした。
スターウォーズのあといきなり裸マッチョとかになったのを見た以来全然見ていません。
参考資料もないし調べても時間がかかりそうなので辞めていきます。
映画的にはどっちつかずな作品で褒めるところが一つも無いネタにもならない駄作です。
そんな感じで場当たり的なシナリオがかなり鼻につくので自分からはお勧め出来ませんね。