642作目は褒めどころがほとんど無いシチュエーションスリラーを…。
『マインドゲーム』
2009年アメリカ作品。『グレムリン』のジョー・ダンテ製作総指揮!
心を黒く染める狂気の殺人心理ゲームを描く究極サバイバル・スリラー!
-あらすじ-
ロサンゼルスから遠く離れた森の奥深くのキャンプ場へやってきた海兵隊志願のジムと仲間たち。
薪を拾いに行ったデイブが、陰惨な殺人現場に遭遇したことで状況は一変する。血がしたたる
その死体はまだ生温かく、近くに犯人がいると推測したジムは、パニックに陥る仲間を宥め
リーダーシップを発揮する。しかし、そこに現れた奇妙なカップルにいきなり銃を突き付けられ、
犯人扱いされたジムたちは拘束されてしまう。男の腕に海兵隊のタトゥーを見つけたジムは、
とっさに自分も海兵隊であると嘘をつくが、不意についたその嘘が、究極の殺人心理ゲームの
幕開けとなるとは知る由もなかった・・・。
-感想-
何を描きたかったのかさっぱり分からない作品でしたね。
お話は犯人の海兵隊のタトゥーをみて主人公も海兵隊だと偽ります。
もちろん嘘がバレバレのためいろいろやらされ逃げようとして失敗して仲間が殺されます。
レンジャーとかも駆けつけますが主人公を犯人扱いするだけで何もせずに殺されます。
手錠をかけられた主人公が犯人の気を引いている間に彼女を逃がします。
犯人2人も2手に分かれ主人公は寸前で脱出して犯人の女に反撃します。
犯人の男はそれに気がつき主人公を追いますが川に逃げ込まれ彼女の方を追うことにします。
主人公は殺されたレンジャーから銃を手に入れ彼女を追い詰めら犯人の足を銃で撃ちます。
そこに警察の音が聞こえたので主人公が目を離した隙に彼女は犯人の女に殺されます。
主人公は女を撃ったところでFBIの2人と出会いまた犯人と疑われます。
どうしても犯人を撃ち殺したい主人公は拘束されかかったところでFBIの隙を突きます。
ラストはFBIの2人を殺し犯人も殺したところでエンドです。
何というか駄目なところだらけで肝心のお話がつまらなかったですね。
まず犯人が凶行に及び動機が描かれず心理戦も場当たりで面白味に欠けますね。
せめて主人公の心理描写だけでも描けていればもうちょっと見られたでしょうけどね。
更に登場人物が主人公を始めFBIも含めて馬鹿ばかりでどうにもならないですね。
こういう作品は馬鹿がいないと成り立たない部分は確かにあります。
しかし凄腕っぽく見せておいてクライマックスで簡単に殺されてしまい描写の意味が無いですね。
拘束状態寸前で反撃されもう一人は慌てて銃も撃てないなど素人レベルでした。
こういう映画で欠かせずむかつくのは逃げる時に犯人を軽く攻撃だけするところですね。
いつも思うんですけど何故殺されかかっているのに隙を突いたときに殺さないんでしょうか?
まあ犯人をすぐ殺すようじゃ話が終わってしまうからでしょうがもうちょっと説得力が欲しいですね。
そんな感じでお馴染みの嫌なところがある作品なので自分的にはお勧めしません。