620作目はチープだった作品を…。
『×ゲーム2』
2012年作品。山田悠介原作、AKB48・多田愛佳主演によるサスペンスホラー。
-あらすじ-
イジメの復讐を代行する組織……そんな噂が巷で囁かれていた。その情報が、
とある新聞社の週刊誌の編集マン・尾藤の元に届く。興味を示さない尾藤に正式に
取材の命令が下った。その頃、女子学生・佐伯美鈴が帰宅した自宅で何者かに襲われ
連れ去られる。気が付くと、そこは学校と思しき教室。更にそこにはネイリストの荻原裕子、
PTA役員の村上知加子、ニートの田島新太郎、野蛮な薮田秋司が同じく閉じ込められていた。
どうやらそれぞれが強制的に連れてこられたようだった。頑丈に囲まれた教室。逃げようと
試みる5名をあざ笑うかのように出口が塞がれ監視されている。そして部屋に置かれている
モニターから強制的に授業が行われ、問題が出される。その問題に答えられなかった時、
悪夢の「×ゲーム」が執行されるのだ。尾藤は刑事の木下と接触し、組織による事件の情報を
掴む。その情報を手に取材を重ねるに連れ、組織に近づく尾藤。同時に監禁された美鈴を
含む5名は、地獄のサバイバルゲームと化していく。
-感想-
何というかいじめへの復讐と言う旬なネタはいいんですけど何かチープなんですよね。
学校の先生の復讐で生徒や親と記事をでっち上げた記者への2つの復讐と言う2段オチでした。
こういう監禁系のスリラーで子供のいじめの延長と言う復讐と言うのが幼稚に感じます。
前作にも説明されていた国を牛耳る虐め復讐代行の組織が黒幕です。
そんな組織がやることが子供レベルの嫌がらせをエスカレートさせた物なのです。
それだけの組織なんだからもっと拷問に特化した復讐の方がいい気がするんですよね。
5人が復讐される中その事件を調べている記者がラストにおびき出される話もご都合主義全開です。
5人の中の一人も実は復讐する側でと言うネタですが監禁されるシーンは茶番劇で要らないですね。
実は被害者は加害者だった的なネタはうまくやらないとどんな映画も茶番劇にしか感じません。
そんなに恨んでいるのに復讐は回りくどいというのもこういうジャンルではお馴染みですね。
とにかくいろいろ話のつじつまが合わなかったり違和感があるので面白さは感じませんでした。
今作については前作より出てくる人物も少ないのでスケール感は下がりました。
しかし俳優さんで「ザ・ハングマン」で皆さんお馴染みの名高達男さんが刑事役で出ています。
見所は俳優さんで名高さんが出ているぐらいであとはAKB主演と言ってもさっぱり分かりません。
そんな感じで映画的には面白くなかったので自分からはお勧めしません。