615作目はくだらないの一言に尽きるPOV物を…。
『パラノーマル・エンティティ4』
2011年アメリカ作品。当局により封印された禁断映像
1974年、長男が一家全員を惨殺した「アミティビル事件」
そして事件から34年後の2008年、ある家族がその邸宅に移り住む。
これは、その家で起きた6日間の出来事が記録され、家族の遺体と共に発見された映像である。
-あらすじ-
1974年、ニューヨーク州ロングアイランドのアミティビルにある邸宅で、一家の長男
ロナルド・デフェオが両親と弟、妹を惨殺するという事件が起きた。そして34年後の2008年。
ある家族がその邸宅に移り住んだ。引っ越して1日目に引越し業者の青年が、階段から
転げ落ちて死亡し、2日目に鍵をかけた裏口が開けられていたため防犯ブザーを設置。
そして3日目には末娘が何かに話しかけるような独り言を言うようになり…。
-感想-
このパチ物シリーズも4作となりますが今作のくだらなさは期待通りでした。
お話は3日目に父親が夜に見張っていると長女の男友達が家に侵入してきます。
銃を突きつけ追い出しますが男友達は出た直後に引きずり込まれ大量の血痕と共に姿を消します。
父親は警察に通報しますがオフレコでここは過去にたくさん惨劇がある事を知らされます。
刑事に引っ越すべきでは無かったと言われ父親は知り合いに高性能な監視カメラを設置を依頼します。
取り付け後知り合いは感電死したあたりから父親は突然ノイローゼとなり精神的におかしくなります。
危ないからここから逃げようと言う家族の忠告を無視して戦おうとか言いだし魔除けグッズを揃えます。
最終日にまず一人で部屋にいた長女が鯖折りにされ殺され次に母親が焼き殺されます。
母親を発見した長男は悪霊に殺され最後は父親が次女に刃物で刺し殺されエンドです。
邦題はパラノーマルのパチ物ですが原題は悪魔の住む家のパチ物のようですね。
駄目なところだらけで一番はメインの登場人物である家族自体がろくでもないですね。
鈍感なようでメンタルが弱く最後は頭がおかしくなる父親、怖がる割には話を聞かない母親。
素行不良の長女にカメラ中毒で迷惑しかかけない長男と操られるだけの次女という感じでしょうか。
そもそも引っ越す当日に不動産屋が死ぬような家を買おうと押し切る自体馬鹿ですね。
貧乏すぎてここしか無いと言う割にはガキがカメラを持っていたり監視カメラをたくさん仕掛けたりします。
そこまで出来る経済力だったら物価の安いアメリカなら余裕で引っ越せるはずです。
冒頭からこの家じゃ無ければいけないと言う説得力が無い時点で駄作決定ですよね。
それにしても冒頭から遠慮無く人が死に若者4人、家族4人、よその人4人とざっと12人殺されます。
霊も遠慮無く登場しちょっとしたメイクのオッサンとメイク無しのガキの2人で冒頭から登場します。
カメラでしか写らないとのことですが2人が霊っぽい画像加工されていないので人間丸出しです。
その他画像加工が手抜きなのか暗視カメラのシーンが緑のフィルターを被せただけっぽいです。
襲われるシーンはあるものの肝心なところでフレームアウトしたり画面が乱れたりします。
そのあたりを映すと特殊メイクが必要となり金がかかるのでいろいろ低予算丸出しですね。
いろいろなところでリアリティすら感じずそれだったらわざわざPOVにする必要が無かったです。
不真面目に見てれば馬鹿すぎて笑えますが真面目に見る人にとってはむかつくだけでしょうね。
そもそも内容自体ありきたりで怖く無くホラーとしては物足らない作品でした。
そんな感じでかなりいまいちなPOV作品なのでPOV映像が大好きな人以外お勧め出来ません。