561作目はなかなか面白かった珍作ヴァンパイア物を…。
『ヴァンパイア・ブラッド』
2011年アメリカ作品。これぞ新生ヴァンパイア!時代を超えたヴァンパイア一族のストーリー。
-あらすじ-
その昔、ヴァンパイア一族は人間との戦いで王を失った。やがて200年以上の時が経ち、
王となる人物を探すヴァンパイアの男女は、王の魂を引き継ぐ大学生の男を発見するのだが…。
-感想-
いや~、名作っていうわけじゃ無かったけど面白かったですねえ。
お話はヴァンパイアの生まれ変わりという主人公の前に2人のヴァンパイアが現れます。
かつての部下の2人はいろいろコンタクトを取ろうとしますが信じて貰えません。
実際人間を襲う現場を見せ主人公は逃げますが眠らされたあとヴァンパイアにされてしまいます。
しかしヴァンパイアのなった主人公に王の資質は無く好き勝手にむかつく奴を襲います。
しかも部下の2人に馴れ合おうとはせず人間だった頃の親友の事を大切に思っています。
部下は主人公と人間と距離を置かせようとしますが全く言う事を聞きません。
しかも王の命令は聞けとむちゃくちゃやった尻ぬぐいをさせます。
主人公は男友達には自分の正体を明かし恐れられますが女友達とは距離を置きます。
女友達と喧嘩になりますがその女友達からミュージカルを見に行こうと誘われます。
そのメッセージは部下にけされてしまいますが監督のいる場所も実は同じ場所です。
部下2人が監督を見つけている間に主人公が偶然引っ張り出されたミュージカルに出てしまいます。
人間だった頃は素質は無いといわれますがここでは見事な演技を見せ会場を沸かせます。
終わったあと部下に連れ出されて監督を見つけますがそこで首を引きちぎります。
帰ったあと部下はむちゃくちゃぶりに文句を言いますが全く主人公は耳を貸しません。
キレた部下は親友達のいる学生寮に襲撃して親友の男に致命傷を負わせます。
主人公が駆けつけた時は手遅れで助けるためにヴァンパイアにしようとしますが断られます。
女友達を連れ去られ追いかけるところに部下が立ちはだかり戦闘になりますが打ち破ります。
そして女友達を救いに行きもう一人の部下と戦い倒しますが女友達は致命傷を負います。
主人公は女友達をヴァンパイアにして実は男友達は死んでおらずヴァンパイアになっていました。
主人公の母親にヴァンパイアにされ主人公達を影形見守りエンドです。
まず特徴的なのが立ち振る舞いすべてオカマのようなスキンヘッドの主人公ですね。
ヴァンパイアになったあとでそれなりの能力がつきますがやっぱりオカマですね。
だからヒロインの女友達とキスシーンも無く部下の女とも何も無いですね。
ちなみにジャケット写真に写っている真ん中と左が部下で右がヒロインで主人公はおりません。
こういう作品ってヴァンパイア後はそれなりに性格が変わりますが主人公は変わりません。
人間だった頃からろくでもない奴で仕事も駄目だし役者の卵でも全く素質がありません。
その割にはわめき散らしたりしていてヴァンパイアになっても能力が上がっても性格は同じですね。
襲われる側も主人公とトラブったデブ女達と監督などのカス野郎なので可哀想という感じはしません。
お話とかさくさく進むし説明とかもしっかりしているので映画的にも見やすいですね。
しかも人物描写もしっかりしているのでその点も含めて凄く見やすかったですね。
ただグロくもないしオカマのヴァンパイアじゃ怖さのかけらも無いですね。
そもそもこのヴァンパイア自体普通にデイウォーカーなので全体的に明るい雰囲気です。
というかジャンル的にもただのホラーじゃ無くホラーコメディという感じでしょうか。
ヴァンパイアのビジュアルも色白になり牙が生えるか目が変わるかでほぼ姿は人間です。
正直ちゃんとしたヴァンパイア物とはかけ離れていますので純粋なファンには向かないでしょうね。
はっきり言って珍作ではありますが何故か自分にはツボにはまった作品で非常に面白く感じました。
そんな感じで興味のある人は見てみても損は無いと思います。