557作目は全く怖くなかったホラー作品を…。
『ヒドゥン』
2011年イタリア作品。実験によって作り出されたモンスターの恐怖を描くチャイルドホラー。
-あらすじ-
ブライアンは友人たちと母親が残した悪名高い中毒治療実験センターを訪問する。彼らは
母親の友人のヘイリーの案内で、見事な造りの洋館を探検する。彼らは洋館の地下の迷路を
巡るうちに、そこで、中毒症患者を治癒するためにおぞましい研究がおこなわれていたことを
発見する。その研究は患者を治す代わりに、彼らを人間の血肉を好むミュータントの子供たちに
変貌させていたのだ。ミュータントたちは建物の暗い内部で蛍のような昆虫の群れと共生し、
虫たちを使って、犠牲者を死の罠に誘い込む。ブライアンと友人たちはすぐにこの恐るべき
建物から脱出しようと試みるが、強力無比なミュータントたちの前に次第に追いつめられてゆく。
-感想-
何というか最初の雰囲気だけ良くあとは怖くもないし面白くもなかったですね。
お話は勝手に扉が閉まり仲間達は分断されるたびに化け物の餌食になっていきます。
そして主人公とヒロインのみになったところで今度はヒロインが攫われます。
その跡を追って行くと実験室にヒロインが縛られており助けようとしますが化け物に襲われます。
食べられてしまうかと言う所で化け物を制止する声が聞こえ奥には母親の友人がおりました。
実は友人とかではなく母親によって人体実験の犠牲者でした。
母体に化け物のコアを埋め込まれ子供の姿に擬態する虫の大群を操っておりました。
主人公を押し倒したあとヒロインにも同じ事をしようとしますが寸前で脱出します。
隙を突いたところで敵をボスを主人公が殺して化け物も一緒に姿を消します。
2人は逃げますが化け物を構成する虫が追いかけてきますが外まで逃げ切り虫も死んでしまいます。
ラストは結ばれた主人公達の赤ちゃんの近くに化け物の虫がおりエンドです。
序盤の人体実験の様子やその施設の様子とかはなかなか良かったですね。
しかしそれだけでショッキングなシーンもなくただ大きな音でびっくりさせるだけですね。
それに輪をかけて駄目なのが虫や子供達に使われるCGで凄く古くさいですね。
テイストとしては邦画でもむやみやたらCGを多用した10年ちょっと前の雰囲気ですね。
もちろん3D前提っぽいのでもうちょっと進歩しているんでしょうけどセンスの問題ですかね。
子供も目と口が煙みたくなっているだけで動きは普通の子供そのもので怖さもないですね。
この化け物についてはしっかり原因など説明されていたのでその辺は好感が持てますね。
依存症治療の薬で蛍の毒を使った時の副産物で主人公の母親が人体実験で生み出しています。
依存物質が胎児として産み落とされるという設定はなかなか独特ですね。
と言っても外に出てくるのは虫たちで子供の姿はあくまでも集合体です。
しかもこの化け物は元の母胎に依存しているため母胎を殺すと自ずと化け物は死にます。
冒頭のシーンの少年が主人公でその実験を目の当たりにしてトラウマを抱えております。
それにしてもこの制作陣の誰かって日本のことでも好きなんですかね。
車3台も日本車だし化け物の虫を見た時も日本の文化や漫画の話が出ていますね。
独特な解釈をしていますがその辺は面白いんですが内容はありきたりなホラーですね。
ここで人物が魅力的ならば良かったのですが地味で見所は少なかったですね。
そんな感じでちょっと光るだけのありきたりなホラーで興味のある人だけにお勧めします。
話は変わりますが昔ヒドゥンと言う映画がありましたがそれとは全く関係ありません。
内容をほとんど忘れてしまいましたが面白かったと言うことだけは覚えています。