554作目は凄く面白くないパニック物を…。
『パーフェクト・センス』
2011年作品。全世界、五感喪失。人類最期の瞬間、あなたは何を求め、感じるのか―。
-あらすじ-
人類がかつて経験したことのないその異変は、何の前触れもなく世界中を揺るがした。“SOS”と
名付けられた原因不明の感染病が爆発的に拡散、あらゆる人々の臭覚を奪い去ってしまう。
その勢いは衰えることなく、感染者たちの味覚や聴覚をも失わせ、人類は存亡の危機に陥っていく。
シェフのマイケルと科学者スーザンは、そんな極限状況のさなかにめぐり合い、奇しくも謎の病に
冒されたまさにその瞬間、恋に落ちた。ひとつ、またひとつと五感を喪失し、世界が終わりを
迎えようとしたとき、ふたりはいったい何を求め、何を感じ取るのだろうか……。
-感想-
謎の病気で五感を失っていくと言う話でアイディアは良いんですが映画的な面白さは皆無ですね。
お話は主人公とヒロインの2人は感染病のせいで罵詈雑言状態で別れてしまいます。
しかし視覚の失う前の人を愛したいという感情に囚われ2人はお互い会いに行こうとします。
出会い抱き合おうとした瞬間に視覚まで失いお互い肌と肌を寄せ合うのみとなりエンドです。
触覚と精神での繋がりのみしか最終的になくなるとかスピリチュアル丸出しな締めですね。
要するにパーフェクトセンスって触覚と精神って事で良いんですかね?
アイディア的には光る物があり五感を一つ一つ失う前の症状がなかなか面白いですね。
泣き出す、異常な食欲、訳の分からない怒り、そして至福の中の愛情とかですね。
しかしアイディアが面白くても映画的につまらなかったのはラブストーリーだったことですかね。
パンデミック物ですがサバイバル要素は一切無くなすすべ無く病気になるだけですね。
ラブストーリー+パンデミックが究極の愛って珍しいですが展開が冗長でした。
せっかくパンデミックを扱うんだったらもうちょっと恐怖感も欲しかったですね。
俳優達も特にメインの2人はいい演技をしており映画的に厚みを増しました。
ただそれでもつまらなく感じたのは制作陣のメッセージ性が自分には届かなかっただけですね。
あとはいきなり1つの感覚を失ったのにすぐに適応しちゃう適応力の高さが気になりました。
そこで一工夫でもあれば良かったとは思いますがそうしてもマシとは言え面白いと言い互いですね。
ひとまずこの映画を理解出来るというのもまさにパーフェクトセンスって奴ですかね。
そんな感じで内容的には珍しいラブストーリーなので興味がある人は見てみてください。