552作目はグダグダな監禁スリラーを…。
『クロストフォビア』
2011年オランダ作品。
閉所恐怖症の妄執に憑かれた男と、その狂気に囚われた女の恐怖を描いたスリラー。
-あらすじ-
女子大生のエヴァは、目覚めると、薄暗い地下室に監禁されていた。ガスマスクをした
犯人の正体は、アパートの隣人。その男、研修医のアレックスは幼少期のトラウマで重度の
閉所恐怖症となり、異常な妄執にとり憑かれていた。エヴァはそのアパートに、自分以外にも
囚われている女がいることを知る。全身麻痺で口もきけない、その女の正体は?やがてアレックスは
エヴァに麻酔を注射し、手術の準備をはじめた。その目的とは?そしてエヴァは、恐るべき真実と、
究極の恐怖を知ることになる…。
-感想-
何というかグダグダなお話で監禁スリラーにしたら緊張感は皆無でした。
お話は隣人に囚われた主人公はとうとう手術によって肝臓を取られ隣人の妻へ移植されてしまいます。
その間にも隙を突き主人公は逃げようとしますがその都度間抜けなため捕まってしまいます。
刑事も隣人が妖しいと思い家に忍び込みますがiPadで殺されてしまいます。
移植しても妻の容体が良くならず逃げた主人公を監禁して他にも移植しようとします。
しかし何回も逃げている間にようやく本当に隙を突くことが出来隣人を地下に閉じ込めることに成功します。
そこで主人公は同じように苦しめて地下の空気を抜きますがその前に隣人は銃で自殺します。
ラストは脱出後オーディションを受け経験から良い演技が出来てエンドです。
いろいろな妖しい登場人物が登場しますがあまり意味が無く見終わるとシンプルですね。
まあただ視聴者を煙に巻くだけですがどうもそれが映画的な面白さに繋がっていないのです。
そういえば前も逃げる捕まるの繰り返し映画がありましたがアホすぎてイライラしますね。
これでそこに相手との心理戦でもあれば良いのにお互い隙だらけなので心理戦は皆無です。
主人公が監禁されているはずなのに平然としている部分があるので緊張感はないですね。
しかもジャケット写真と違い結構広い部屋だし手錠のヒモも長いので行動範囲は広いです。
叫べるし音を鳴らせば管理人にも聞こえるし監禁物の中ではかなり暢気に感じますね。
そんな感じで監禁物としては全く緊張感がないのであまりお勧めできませんね。