419作目はあまり怖くないPOV方式の低予算作品を…。
『スピーク』
2010年作品。ホテルに閉じ込められた6人 脱出は不可能なのかーー
新たな戦慄を呼ぶシュチュエーションスリラー!!見る者の想像を掻き立てる映像に、目が離せない!
-あらすじ-
若手映画監督シェリーは、撮影のためクルーと共に、廃墟“ドン・パーク・ホテル”に向かった。撮影クルーは、
シェリーの彼女兼プロデューサーのペイジ、カメラマンを務めるシェリーの弟ルイス、音響担当のジャクソンと
その恋人エルサ、そしてアメリカ先住民の血を引くマリアの計6人。ホテルに入り、撮影の準備を進めていく。
闇の中、どこからともなく姿なき住人たちの囁き声(=スピーク)が聞こえてくる。異様な状況に気付いた
時にはすでに遅く、あらゆる扉が閉ざされ、外界より遮断されていた。
果たして、閉じ込められた6人は、この廃墟から脱出することができるのか――!?
-感想-
何というか特に目を惹くところの無い平凡なシチュエーションスリラーでしたね。
お話は心霊ドキュメントを撮影するために曰く付きのホテルにクルー達が行きます。
管理人と一悶着したあと一行はホテルの中に入り早速撮影準備をして降霊の儀式を行います。
嫌がりつつ儀式を行った霊媒師が帰ろうとしますがホテル自体に閉じ込められてしまいます。
早速霊が襲い始めて音声の2人、霊媒師とさっさと殺され生き残った3人もお互いバラバラになります。
カメラマンが霊の姿を捕らえつつまた3人で合流して外の様子が分かる屋上に行きます。
今度はプロデューサーが霊に取り憑かれておかしくなり監督を傷つけたあと飛び降り自殺をします。
残った監督とカメラマンの2人はここも危険と言う事で建物内に戻ります。
そこには霊に殺され取り憑かれた3人がおり逃げ回りますが最後は追い詰められます。
霊に乗っ取られた音声にそんなに霊が見たければ見せてやると言われ迫られます。
残った2人は慌ててホテルの外に出て近くで待っていた管理人に本当に幽霊がいたと声をかけます。
管理人が様子を見にホテルの中に行くと扉は閉まり外にいた2人は消えてエンドです。
結局入った6人と管理人の7人が結局犠牲になるバッドエンドの結末ですね。
霊の姿が虐待されたという少女の霊が一瞬だけであとは霊自体は音だけですね。
基本的に殺され乗っ取られた人達が襲ってくるメインなので霊の姿はほぼ見えないですね。
もちろん驚かせるシーンやグロシーンなどのショッキングシーンは全くなく物足りないですね。
だからホラーはホラーですが閉鎖空間になるのでシチュエーションスリラーという要素もありますね。
ここでこの映画しかないような演出でもあれば名作になるんですが作りはありきたりです。
ただでさえ閉鎖空間のシチュエーションだけでも数多くあり見慣れております。
それでお話も演出も結末もありきたりなら初めて見たとしても新鮮みがありません。
ここで過去の事件の犠牲者と呼び出した霊の関連性に説明があればもうちょっと見方は変わりましたかね。
正体の分からなくとにかく凶悪な霊と言うだけの説明じゃ物足らない気がしました。
地味に作った割には手堅くなく細かいことを言うと結構ちょくちょくアラがありますね。
まあそのあたりも低予算ならではという感じなので仕方が無いんでしょうね。
そんな感じの平凡で雑な作品なので興味がある人でも旧作で見ることをお勧めします。