148作目は酷いとしか言いようのない作品を…。
『9+1 ナインプラスワン』
2008年作品。人気作家新堂冬樹が全面プロデュース! 「血塗られた神話」で第7回メフィスト賞を
受賞し、その斬新なストーリー展開と描写で、瞬く間に人気作家となった新堂冬樹。
現在も数多くの作品を世に送り出し、著書「黒い太陽」が永井大主演でドラマ化された際には
放送時間が深夜帯にも関わらず、高視聴率をマークした。本作では新進気鋭の女優たちを使い、
エグゼクティブプロデューサーとして全面バックアップ!
-あらすじ-
ミュージカルのオーディション最終審査に残った9名の女の子たちは、一年後、差出人不明の手紙が
届き、再び合宿した崖の上のペンションに集められた。当時、10名の女の子たちが参加していたが、
オーディション中に突然一人の女の子が失踪した。いなくなった子が一番有望な女の子であった為に、
以降企画は急速に下火になり公演も行われたのかさえわからなかった。あの時、なぜ女の子が
失踪しなければならなかったのか?彼女は生きているのか?そして女の子たちを呼んだのは、
一体だれなのか?この謎解きの結末には、恐ろしい殺戮が用意されていた・・・。
-感想-
こいつはいいところ一つ無い救いようの無い映画でしたね。
まずお話がどこかで見たことのある内容で作家さんがプロデュースしたとは思えませんね。
しかも大半は姉ちゃん9人の部屋だけの会話で最後の10分で一気に謎解きとなります。
メインの9人の姉ちゃんがどこで集めてきたのかというぐらいのブスな人が揃っています。
その上演技は大根で70分と短めの作品なのに苦痛でとても長く感じました。
お話は10人の姉ちゃんが集められ合宿形式のオーディションから話が始まります。
最初は9人なんですがあとから一人来た実力のある姉ちゃんが行方不明になります。
その失踪でオーディション自体白紙になりその時のメンバーが同窓会と言うことで集まります。
そこで失踪した姉ちゃんを誰が虐めたかと言うことで罪のなすりつけあいになります。
その姉ちゃんは本来いるメンバー9人の一人の別人格ですが実力者として説得力がありません。
ダンスは天才でみんなが嫉妬して恨んでいるのに合宿参加直後から体調不良で何もしていません。
顔も分からないし何もしていないのにどうやって実力が分かったのでしょうか。
もうちょっと失踪した姉ちゃんが実力を発揮するシーンがあれば説得力はあったでしょう。
そしてグダグダな罪のなすりつけあいをしたあと仲直りして2人残してみんなで買い物に行きます。
そこで凄く小さい枝切りばさみを持った別人格の姉ちゃんに襲われ殆ど殺されます。
クライマックスですが枝切りばさみですっぱり首が切れるわけありません。
生首を持つんですが学芸会以下のクオリティの首の模型でため息しか出ません。
そして犯人と仕切っていた姉ちゃんが対峙して母親からの虐待で別人格が生まれたと話します。
その後は犯人の視点になり仕切っていた姉ちゃんが犯人の名前を叫んでエンドです。
効果音も殆ど推理ドラマと同じ音でせめてそれぐらいは何とかして欲しかったですね。
あとは長くなるので省きたいのですが殆どのシーンで矛盾だらけです。
作家の人のプロデュースとのことですが本当に内容をチェックしていたのでしょうか。
まず最初にお話のつじつまを合わせて貰わないと映画としての体裁も整いませんよ。
自分はレンタルのおかげで200円の出費で済んだので良かったですが買ったら悲惨です。
ジャケットを見ても買う気にはなりませんが3500円出した人がいたらご愁傷様と言いたいです。
低予算や低レベルでも笑えればネタになるんですが一切笑えませんね。
そんな感じで救いようの無いホラーなので誰にもお勧め出来ない作品でした。