2023年 キム・ソヒョン主演のドラマ。
全10話
4話まではこちら
8話まではこちら
汚くてもお金はお金
専業主婦→銀行パート復活→営業で好成績→ECセンターというVIP相手の部署へ最終的に異動したイファ(キム・ソヒョン)。因みに後半は制服を着ないから、大人ファッションのキム・ソヒョンを楽しめますっ!
何度もバレそうな瞬間があったものの、
幸か不幸か?するりと交わせて。
より良い「鴨」がネギを背負って近づいてくるのー
人間性腐った金貸しのパク会長。
孫であろうと高利を取る鬼畜。臓器まで狙います。この会長の資金洗浄を頼まれたことがきっかけで、学校にも通えない孫のミンジェへ会長の金を預かったふりして「横流し」する。
後ろめたい金を、未来ある若者が有意義に使うことに回す…犯罪なのですがね。会長が酷すぎてミンジェに同情しちゃう視聴者。
全ての元凶はやはり夫か?
イファは自分しか見ていない従順な妻で、自分は賢いと信じてる夫。
女遊びをしてる訳ではないけど、不妊治療は協力せず、出張で不在がち。出世命。
結婚してからのあらゆる事のお金を手帳に記し、その元をとらなきゃ気が済まない男。
イファが副社長の奥さんに気に入られると大喜びし、今までの「経費(義父母の病院代とか)」の元を取れるとほくそ笑む浅ましさにドン引きでした。
この旦那への復讐で若いミンジェに貢いだのか?と言うとそうでもなくて。
イファは自分を取り戻したかっただけだと思うのですよね。
ミンジェとはお互いに、被害者のような関係。
怪物になった男
韓ドラならではの携帯の登録名前は…
「あの日」がイファの携帯のミンジェ。
「メリークリスマス」がミンジェの携帯のイファ。
こんな時代が懐かしくなるくらいっ、もうっ
映画賞を取り、投資もされ、取材でメディアにもてはやされるも…イファが契約した家の家賃払わず。
金銭的に苦しくなるイファが、家を解約しようとすると保証金から家賃が引かれ過ぎて保証金あまり残ってないのです
芸能人御用達みたいな店で、泡をあけて、いちいち店員に注がせて。自然光が嫌だからブラインドするように言うのよー席を移動したら?とイファが言うと
「そういうのも含めてサービスを払っている」と、イファが親友ガウルに教えてもらって言ったやつー!VIPだと店員が親切だしシャンパンまで来るの驚いたイファ。その大人、金持ちの余裕をミンジェに見せてあげて、金持ちだからお金を貸してあげるのよ、あまり気にしないでね、の意図がもう。。ミンジェを怪物にする前振りだったのね
「あなたといると、自分がピエロのようで惨めになる」と、最後はイファを突き放すミンジェ。
でも、逃亡前のイファから「何を聞かれても知らないで通して」と言われて、イファの窮地を恐らく初めて知るミンジェ。
優しい人
最終話、もちろん事件発覚し、イファは海外へ逃亡しますがー。
刑事の聞き込みに対して、ほとんど全員がイファを褒めます。
「とにかく優しい人」「そんな事するはずない、誰かの罪を被ったに違いない」
旦那は、今までの経費きっちり耳を揃えてリビングに置かれたお金と、おそらく離婚届も…なイファの置き土産に「何故だ?」と怒り、今更恋しくなり泣いちゃうという…
イファ逃亡後、刑事には「仮面夫婦でした。離婚もします」とクールに答えてるつもりが、刑事に「泣きました?」とツッコミ入れられて!!ここ爆笑だったわ。
イファが最後まで面倒をみた認知症のお婆さんに至っては、ふと瞬間はまともになる方なのですがー
「私のお金を持っていけば良かったのに。私も連れて行って欲しかった」
と言う。
信託でケアハウスのような施設と契約してあげていたイファ。この方娘にも見捨てられた金持ちだったからどうなるのか心配だったわ!ありがとうイファ
ちょこちょこ金を抜いてましたが、もう誰の預金をどんだけ拝借したのかわからないくらいで。。人には言えないお金、を集中的に拝借したということかな。(刑事が聞いても被害者は訳あり金持ちで言わない)
最終的には副社長の奥さんから、祖父がイファに生前贈与した絵(を奪われて、美術館ではなく自宅に飾られちゃってイファとしてはずっと悶々案件)
レンタル料金通算で21億Wもらう流れに。
これはへーそうなんだと、痛快な流れでした。
(でもそのせいで副社長の妻怒り、銀行に横領してるんじゃ?と通告電話する流れに〜)
破損紙幣
イファの銀行の近くに、ホームレスの支援宿があるため、銀行にボロボロのお金が他の支店より集まりやすく。その紙幣は保管後燃やされるのですが、そのお金を持ち出していた若い行員ルリ。イファもルリを何度も助けているのですが、DV男にずっとお金を取られていて…。逃げても逃げてもやって来るヒルのような男。
ルリの犯罪を見ながら見過ごしていた先輩行員。
施設出身のルリの苦労を知っていました。
何故ルリの犯罪を見過ごしたのか?とイファが尋ねます。
「どうせ燃やされるお金、その金のためにルリの人生を燃やされたくなかった。この世から消える金よりもルリの方が大事。」
凄く考えさせられる台詞でしたが、でもじゃあどうやってルリを救えたのか?ルリについては1番やるせない事件でした。
それぞれのお金
専業主婦のドケチなソニョン(ソ・ヨンヒ)は、夫とは仲良しだけど経済的価値観が違いすぎて。
ここは、そうは言っても話し合う土壌のある夫婦でお互い思い合っているからうまく行くのかなぁ。
いい学区のため安い賃貸家にいて。そこそこ年収あれど、贅沢は許さない生活。でも旦那の節約に疲れたという気持ちもあったり、自分もインフルエンサーになり稼いだりして。
田舎へ引っ越し、旦那の親も一緒みたいな終わり方。ソニョンの最大限折れた結果なのかな。旦那の親の病院代とか、自分たちの老後とか先々を考えてスーパー節約をするソニョン。それって立派だと思うけどなぁ。
バリキャリのガウル(ユソン)は買い物依存症。そのせいもあり幼い娘いるのに離婚。後妻さんとの関係性も良かったわ。
ティーンになった娘に何でも好きなもの買い与えたくて。
買い物依存症、これが一番身近な恐怖として感じました。ハイブランド全く持っていませんが
そしてイファ。
逃亡先でも、子供や女性を助ける「優しい人」です。
とんでもない横領事件を起こした犯人。
横領=遊興のための欲まみれな人をつい想像する事件。新聞やニュースでは到底わからないイファという人間が面白く。線もキャラも細くて品が良くて、でも「どんな形でも生きてやるわ!」みたいな女の力強さがありました。このドラマは女がみんな良かったわ〜。
女3人と、ガウルの夫の後妻や夫の現在の浮気相手も良かった。銀行の先輩、身体を売って財を成したお婆さんの演技も良かったです(日本版だと冨士真奈美かな)。