神護寺展前期 行きました(前編) | ぐりぐり寺

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ぐうたらなのに山越え谷越え石段越え。絵と文の記録です。
ゆるい仏画、御朱印帳も手がけています。

 

 

東京国立博物館 9月8日(日)まで

「神護寺ー空海と真言密教のはじまり」

公式サイトこちら

 

 

上のパネル、三人の圧が強いですね。

薬師如来を中心に、肩越しに釈迦如来と伝頼朝がこちらを見つめている。

「あなたまたやらかしましたね。反省しなさい」なんて言われたらひれ伏すしかない・・・。

 

 

待ちに待った東博の神護寺展♪

前期展示が明日12日(月祝)まで、後期が14日(水)からです。

紙モノが入れ替わります。仏像はずっといてくださるから大丈夫♪(何が)

話が長く+くどく+しつこくなりそうなので、今日は薬師如来のことだけ書きますです。

 

 

前期は、母と一緒に行ってまいりました。

母とは2回、神護寺にお参りしています。3度目がまさか東京になるとは。

うだる猛暑の中、高貴香麗者の母を連れてはるばる上野までの行き帰り。気をつけないと・・・。

 

 

ちなみに今回、珍しく音声ガイドを借りました。(母のおごり)

峰不二子ちゃんの声優・沢城みゆきさんの知的な美声が耳元で解説してくれました♪

 

 

順路通りに行くと、仏像部屋が最後になるので、逆流して初めに仏像部屋へ向かいます。

 

 

 

 

(公式Xより)

お立ち台の上、国宝国宝薬師如来立像を中心に、重文◎日光菩薩、月光菩薩が会場を見下ろしています。

壁際にぐるっと十二神将と四天王。

えっ? 本堂にこんな大勢いらしたっけ?

覚えてない。汗

 

 

 

 

(リーフレットより)

お薬師様かっこいい~ラブラブ

マイ推し仏・第3位です。 って聞いてない?

険しいお顔にがっちりむっちり体型。太もも太い。指も太い。肉髻高い。

衣文がキレッキレ。見事な翻波文。

 

 

側面から初めて拝みましたが、両腕にかかっている袖の部分、どこからどうなっているのか分からなかったです。

1枚の布じゃないのかな?

背中が見えないのが残念。

 

 

私はてっきり、空海が高雄の何もない土地をもらって、更地から神護寺を建てて、薬師如来像を発注して安置したのだと勘違いしてました。

元々別のお寺があったんですね。

そのお寺にこちらのお薬師様がいらした。空海が来るよりずっと前の像でした。

8~9世紀、平安時代最初のほうです。

 

 

ここに来る前、お薬師様の色は黒いと思っていたのですが、母は「神護寺で見たとき白く光って見えた」とのこと。

目の前で拝観して、やっぱり黒いように見えたけど、

母「胸のところは白いよ。やっぱり白だった」

・・・確かに胸まわりだけは白っぽい。照明の当たり方ではないようです。

近くで拝観しないと分からないこともあるんだなぁ。

 

 

左右の日光・月光菩薩は、御本尊より制作年代がやや下るけど、それでも9世紀作。

残念なことにお顔も造り替えられていて、当初部分は腰から下(日光)・膝から下(月光)だけです。

ももと膝の辺り、天衣の奥を瓔珞(ようらく) が通っているように彫ってあるのが、実に素晴らしい技術でした。 って字で書いても説明しづらいのですが。

一木造だよね・・・?

大阪・道明寺の十一面観音を思い出します。あちらも8~9世紀の一木造で、瓔珞と天衣のからまりが見事でした。

 

 

とても久しぶりにお会いしたお薬師様。

東京に来てくださって、嬉しいぃ~ありがた~い。

一見厳しそうで、でも以前より優しそうに見えたのはなぜでしょう。

頼もしいのは変わらずです。

来てくださってありがとうございます。お願い

 

 

(長く+くどく) 続きます。 ニヤニヤ