東京国立博物館 9月8日(日)まで
「神護寺ー空海と真言密教のはじまり」
公式サイトこちら
上のパネル、三人の圧が強いですね。
薬師如来を中心に、肩越しに釈迦如来と伝頼朝がこちらを見つめている。
「あなたまたやらかしましたね。反省しなさい」なんて言われたらひれ伏すしかない・・・。
待ちに待った東博の神護寺展♪
前期展示が明日12日(月祝)まで、後期が14日(水)からです。
紙モノが入れ替わります。仏像はずっといてくださるから大丈夫♪(何が)
話が長く+くどく+しつこくなりそうなので、今日は薬師如来のことだけ書きますです。
前期は、母と一緒に行ってまいりました。
母とは2回、神護寺にお参りしています。3度目がまさか東京になるとは。
うだる猛暑の中、高貴香麗者の母を連れてはるばる上野までの行き帰り。気をつけないと・・・。
ちなみに今回、珍しく音声ガイドを借りました。(母のおごり)
峰不二子ちゃんの声優・沢城みゆきさんの知的な美声が耳元で解説してくれました♪
順路通りに行くと、仏像部屋が最後になるので、逆流して初めに仏像部屋へ向かいます。
【#神護寺展🍁 本日は夜間開館🌙】
— 創建1200年記念 特別展「神護寺ー空海と真言密教のはじまり」 (@jingoji2024) July 27, 2024
本展は、毎週金曜・土曜は夜間開館日で19時まで!
(8/30・31を除く、最終入館は18時30分)
17時以降に神護寺展へ入場された方先着100名様にオリジナルもんちゃんうちわをお配りします。
夕方以降の涼しい時間に、ゆっくり館内をご覧ください✨ pic.twitter.com/QV5GoQVSLp
(公式Xより)
お立ち台の上、国宝薬師如来立像を中心に、重文◎日光菩薩、月光菩薩が会場を見下ろしています。
壁際にぐるっと十二神将と四天王。
えっ? 本堂にこんな大勢いらしたっけ?
覚えてない。
(リーフレットより)
お薬師様かっこいい~
マイ推し仏・第3位です。 って聞いてない?
険しいお顔にがっちりむっちり体型。太もも太い。指も太い。肉髻高い。
衣文がキレッキレ。見事な翻波文。
側面から初めて拝みましたが、両腕にかかっている袖の部分、どこからどうなっているのか分からなかったです。
1枚の布じゃないのかな?
背中が見えないのが残念。
私はてっきり、空海が高雄の何もない土地をもらって、更地から神護寺を建てて、薬師如来像を発注して安置したのだと勘違いしてました。
元々別のお寺があったんですね。
そのお寺にこちらのお薬師様がいらした。空海が来るよりずっと前の像でした。
8~9世紀、平安時代最初のほうです。
ここに来る前、お薬師様の色は黒いと思っていたのですが、母は「神護寺で見たとき白く光って見えた」とのこと。
目の前で拝観して、やっぱり黒いように見えたけど、
母「胸のところは白いよ。やっぱり白だった」
・・・確かに胸まわりだけは白っぽい。照明の当たり方ではないようです。
近くで拝観しないと分からないこともあるんだなぁ。
左右の日光・月光菩薩は、御本尊より制作年代がやや下るけど、それでも9世紀作。
残念なことにお顔も造り替えられていて、当初部分は腰から下(日光)・膝から下(月光)だけです。
ももと膝の辺り、天衣の奥を瓔珞(ようらく) が通っているように彫ってあるのが、実に素晴らしい技術でした。 って字で書いても説明しづらいのですが。
一木造だよね・・・?
大阪・道明寺の十一面観音を思い出します。あちらも8~9世紀の一木造で、瓔珞と天衣のからまりが見事でした。
とても久しぶりにお会いしたお薬師様。
東京に来てくださって、嬉しいぃ~ありがた~い。
一見厳しそうで、でも以前より優しそうに見えたのはなぜでしょう。
頼もしいのは変わらずです。
来てくださってありがとうございます。
(長く+くどく) 続きます。