東博本館11室+おまけ | ぐりぐり寺

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仏像とお寺と山頂目指し、気がついたら山奥へ!?
ぐうたらなのに山越え谷越え石段越え。絵と文の記録です。
ゆるい仏画、御朱印帳も手がけています。

 

 

東京国立博物館で法然展を見た後、仏像部屋こと本館11室にもお邪魔しました。

ちょうど3ヶ月ぶり。前回から展示替えしてました。

ここに来れば確実に仏像を拝める♪ それも第一級の古さと技術を備えた傑作ばかりです。

 

 

まず福島・勝常寺の広目天立像に目が行きます。

何度もお会いしていて、今回もお目にかかれました。

11室メンバーの中で個人的に一推し。

真ん丸の両目がくっつきそう。肩が盛り上がって首がない。

怒っているけど怖くない!?

撮影不可なので、目に焼きつけました。

 

 

 

ほか、初めての仏様も、何度目かの仏様も、じっくり見て回ります。

 

 

 

 

「如来立像」 鎌倉時代・13世紀 木造、蒔絵、玉眼 京都・泉涌寺伝来

 

吊り目、とがった指、長い爪がいかにも宋風な如来様。

衣に、截金(きりかね)ではなく、蒔絵を使っています。

初めて見ました蒔絵の仏像。

 

 

 

 

写りが良くなくて申し訳ありませんが、確かに蒔絵です。

彩色する材料が、絵の具じゃなくて漆と金になったってことか。

 

 

 

 

「雲中供養菩薩像」 平安時代・天喜元年(1053) 木造、彩色 京都・平等院伝来 文化庁蔵 重文◎

 

平等院の雲中供養菩薩がなぜかここにおられる。いつ実家を離れたんだい?

雲に乗っているのですが、雲が衣と一体化して、ひらひらワンピースを着ているみたい。

 

 

 

 

横から見ると、背中ぺったんこで、壁に掛かっていたんだなぁと分かります。

 

 

 

 

「愛染明王坐像」 鎌倉時代・13世紀 木造、彩色、金泥塗、漆箔、截金、玉眼 重文◎

 

こちら、保存状態の良さ、彩色の残り具合がすんばらしい。奇跡じゃ。

なぜ800年も傷んだり褪色しなかったんだろう。ずっと暗闇にしまいっぱなしだったのかなぁ。

 

 

 

 

彩色して金泥塗って漆箔貼って截金くっつけて・・・ってどんだけ手間とお金をかけているんだい。

スマホの待ち受け画面にしたら御利益ありそう。

奈良県天理市にあった、内山永久寺に伝来したそうです。廃仏毀釈で廃寺になる前は、けっこうなお宝があったみたいよ。。。

 

 

 

 

厨子と仏像とを分けて展示してくれています。

前は入っている状態で展示してました。今の方が見やすいです。

厨子内部の絵も手抜き無し。

 

 

居並ぶ仏様に今回も感動してきました。

 

 

 

~おまけ1

 

 

 

 

神護寺展のパンフレットをいただきました。

前半後半で展示替えがあり、高雄曼荼羅は前半が胎蔵界、後半が金剛界が出るらしい。

本尊薬師如来像と、五大虚空蔵菩薩は全期間いらっしゃる。

前半に行くか後半に行くか?

 

 

 

~おまけ2

 

 

 

 

「太刀(名物 童子切安綱)」 伯耆安綱    平安時代・10~12世紀 国宝国宝

   

こちらのブログをお読みくださる方で、刀剣にも興味をお持ちの方がいらっしゃるかどうか?

いない気がしますが、、、

天下五剣の一つだそうです。

 

 

 

 

ちゃんと「安綱」と名前が入っています。

作者が名前を残してくれるって、後世からするとありがたいなぁ。

仏像はだいたい残っていないものなぁ。平安以前は特に。

 

 

本館13室、刀剣部屋は11室より人気がありました。

年代、国籍問わず人気みたい。仏像より若干年齢層が低い?

何度も見ていれば、見分けがつくようになるかなぁ?