……ウルトラマンアーク第1話を観ました! じゃないのかよって、まぁ、もちろんそちらも後日ちゃんと感想記事を書くつもりです。
それはそれとして、CSで放送されたものを録画してあった、
仮面ライダーBlack Sun
を、ようやく視聴しました。
↓仮面ライダーBlack Sun
いや~、噂には聞いていましたが、凄い作品でしたね。
食事時に観る作品か!? と自分達にツッコミを入れながらかみさんと二人で最終回まで視聴完走しました。
以下、ネタばれありの感想
いや、よく作ったな、これ というのが素直な感想です。
ここまでストレートに反差別を訴えかけてくる作品が、現代に作られたという事は特筆に値するでしょう。
かつては、様々な作品で 反差別、反戦、自然保護などを取り扱うのは、それほどおかしなことではなかったはずなのですが、ここ十数年で急速にそれらは「避けられるもの」に変化してしまいました。
なにも「仮面ライダー」で反差別というテーマをやらなくても……。反差別の作品をやりたいなら、独立した作品でやればいいじゃないか、という意見もあるかもしれません。
いやぁ、「仮面ライダー」でこれをやるから意味があるんでしょう。
もう、独立した作品でこういったテーマを扱っても、それは「そういうテーマの作品を肯定的に受け止めることができる人」だけの作品にしかならないんですよ。
不特定多数の人々に訴えかけることのできる土壌そのものが破壊されてしまいました。
それほどに「反差別」などのテーマの扱いは追い詰められている、と思います。
テーマ的なこと以外では、作品にちりばめられた旧作要素が、なかなかに心に響くものが多く……。
ビルゲニアが登場したということ自体に驚いたのですがまさかあんなおいしい役どころになるとは。旧作では完全にシャドームーンの前座でしかなかったのに。
(ただ、かみさんは「旧作のビルゲニアはすごいスラっとした方が演じていたのが印象的だったのに……。演技の良い悪いでなく、プロポーション、もうちょっと似通った方をキャスティングできなかったのかなぁ?」 と漏らしておりました)
創生王が心臓だけになって生きているあたりのビジュアルや、サタンサーベルの扱いなども観ていて嬉しかったポイントですね。
とはいえ、諸手を挙げて大絶賛できる作品かというと、気になってしまう部分もあるにはあるわけで。
主に二つ
・葵が怪人となってしまったこと
怪人としての立場からの「反怪人差別」の訴えは、結局「被害者からの訴え」ですよね。
もちろんそれは大変な説得力を持つでしょうが、差別問題が解消されるためには、そういった被害者からの訴えを受けて、その上で「反差別」に共感する「怪人ではない一般人」がいなければならないじゃないですか。
葵は最初はその立場だったからこそ、この作品において怪人差別が解消されるかもしれない光明だったのに、作品中盤で彼女が怪人に改造されてしまったことでこの光明が消えてしまった。
怪人ではない一般人って、視聴者もそうなわけで。
視聴者と同じ目線で差別解消を訴えるレギュラーキャラが作品からいなくなってしまった。
これは、どうなのかなぁ? と。
もっとも、最終回における彼女の変身シーンを観て「ああ、これがやりたかったのか!」と。
あのシーンは観ていて燃えました。
なので、痛し痒しといったところでしょうか。
長くなったので、明日に続けます。
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。