ウルトラマンブレーザー
第25話「地球を抱くものたち」 感想(ネタバレあり)です。
最終回、です。
感慨深いです。 まぁ、最終回後に劇場版もあるといえばあるのですが。
・ヴァラロン地球で大暴れ
↓ヴァラロン
月面決戦ってのは、いつもと違う特別感があってそれはそれでよかったのですが、最終回でやっぱり地球に舞台を移して都市大破壊というのは、安心感(?)がありますね。
……いや実は、劇場版が東京を舞台に派手な都市破壊をやるという事がアピールされていたので、対して、TV最終回はやらずに月面が舞台で終わりかな? みたいにも思っていたので。
第1話から最終回、劇場版に至るまで、ブレーザーという作品は「都市破壊サービス」が充実していますね。
・オレ モ 行ク……
最終回一番の感動ポイント、やっぱここでしょうねぇ。一般的に。
言葉が通じない、という事をずっと強調してきていた作品だけに感動もひとしお。
正体不明だったギンガが初めてしゃべった時も結構「おおっ」と思ったものですが、今回はそれ以上に感慨深いですね。
・真実
1999年に防衛隊が撃墜したものは、隕石ではなく地球外生命体の宇宙船であった。
しかも侵略の意図などない、全く武器を持たぬ丸腰の相手であった。
そして、その撃墜の指揮を執っていたのが、ドバシ。
その事件に関わっていた者達は、事実をひたすら隠蔽し続けた。
1体の怪獣相手にも苦戦しているというのに、そしてフォース・ウェイブで確認されている相手は13体もいるというのに、それでもなお、ドバシは真実を明らかにしようとはせず、アースガロンに対処を命じる。
この真実が明かされた時、シルバー仮面の最終回を思い出した人も多いのではないでしょうか?
↓シルバー仮面
宇宙からの平和目的の来訪者を「外敵」と判断し、攻撃してしまう地球人側の過失。
シルバー仮面の場合は、謝罪の為に主人公達が片道30年かけて(つまり、もう生きて地球の土を踏むことはない)アンドロメダへと旅立つ姿が描かれるのですが、この番組のドバシ達は、報復に来るであろう宇宙人を撃退する方策を数十年間に渡り練り続けた。
しかも真実は隠蔽したまま。
全く反省していないのである。
しかも13体もの相手が接近中だというのに、彼らはなおその態度を変えない。
それがどのような結果をもたらすか、誰の目にも明らかだろうに……。
地球の平和より、「自分たちの過ちを認めない」という事の方が彼らには重要なのである。
エミはドバシに「貴方はやるべきことをやったんだと思います」というある種「許し」の言葉をかけていますが……とんでもないことだと思います。
ドバシら事件の隠蔽に加担した者達は、絶対に許されるべきではないと私などは思ってしまうのですが……。
・アースガロンには残された宇宙人のテクノロジーが使用されているので、V99と意思の疎通が可能?
これは思いもよらない展開だった!
というか、普通、この辺り(どうすれば相手と対話できるのかという方法)は曖昧にぼかされて、「相手の技術力が高いので、地球人側は普通にメッセージを発信すれば、相手がちゃんと受け取ってくれる」のであろう、という作品がほとんどですよね。
V99との対話の方法にまで細かな設定を付けてくるあたり、この作品らしい、良い面が出た展開だと思います。
・去っていく宇宙船団
でも、地球に残ったヴァラロンを処理していってくれるわけではないのね。
全面戦争は回避されたけれど、決して友好関係が結べたとは言えない……。
・ジュンが作ってくれたブレスレットが光を放ち、
十字に組んだブレーザーの手から光線が!
いやぁ~、「オレ モ 行ク……」が一番も感動ポイントと書きましたが、あくまでそれは一般論。
個人的には、この瞬間こそが、最終回一の感動ポイントでしたわ~。
他部隊の人達が助けに来てくれたり、
ハルノ元参謀長が助けに来てくれたり、
地球怪獣達が爆弾を処理してくれたり、
この最終回、感動ポイントが盛り沢山だったわけですが、このクライマックスこそが一番感動しました。
主役ウルトラマンであるブレーザーと会話ができない
というところから始まり、
隊員同士であったり、親子であったり、AIであったり……
様々な形でコミュニケーションの大切さを訴え続けてきてくれたこの作品。
最後に 宇宙からの来訪者V99との対話で決着というのは、いい結末でした。
てか、結構一貫したテーマを扱っている作品だったんですねぇ。
さて最終回を迎えはしましたが、まだブレーザーの物語は終わらない。
次は劇場版だ!
おまけ
昔作ったやつ。
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